つかまえてどうする 
いちご畑で



 松田聖子の歌に「いちご畑でつかまえて」という曲があった。「白いパラソル」や「風立ちぬ」の頃だ。歌詞の内容をもうちょっと詳しく書くと「いちご畑で・わたしを・つかまえて・いいわ」だ。わたしが、好きな人につかまるってことだ。

 「誰かさんと誰かさん」という、たぶんスコットランド民謡がある。これはドリフターズの曲名で正式には「故郷の空」という。英語ではComin' Thro' the Ryeで、導入部の意味は、 「誰かと誰かがライ麦畑で出逢うとき、2人はきっとキスをするだろう」というものだ。まっとうな内容だ。

 ところでサリンジャーの昔読んだ「ライ麦畑でつかまえて」、最近読んだのでは村上春樹新訳の「キャッチャー・イン・ザ・ライ」だ。両方とも読んだけれど、読んでいるときは、その「~つかまえて」の部分のことは、全然気にしていなくて、覚えてもいなかった。何となく思っていた上記の二つとは、意味が違うんですね。

 思いこみと違いすぎて、気づかなかったようだ。

『それで僕はそのへんのクレイジーな崖っぷちに立っているわけさ。で、僕がそこで何をするかっていうとさ、誰かがその崖から落ちそうになる子どもがいると、かたっぱしからつかまえるんだよ。つまりさ、よく前を見ないで崖の方に走っていく子どもなんかがいたら、どっからともなく現れて、その子をさっとキャッチするんだ。そういうのを朝から晩までずっとやっている。ライ麦畑のキャッチャー、僕はただそういうものになりたいんだ。』村上訳。

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[2016/05/28 18:33] | 図書館 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
働いてください。
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僕たちは就職しなくてもいいのかもしれない 岡田 斗司夫
「いいひと」戦略-超情報化社会におけるサバイバル術- 岡田 斗司夫
「お金」って、何だろう?-僕らはいつまで「円」を使い続けるのか?- 山形 浩生、岡田 斗司夫
という本を興味深く読んだ。

 今までの社会は、貨幣経済で、お金を稼ぐことが勝ち組の条件だった。それに対して、筆者は、他人の評価を得ることがこれからの勝ち組ではないかといっている。他人の評価とは、フォロワーがたくさんいるとか、「いいね!」をたくさん獲得している人が、助け合いによって、より快適に生きやすくなるということだ。

 実際に筆者は、150人限定、一人年間12万円の会費を納める会を作って、それを収入として生活しているそうだ。会員は筆者のコンテンツを無料で見ることが出来、自由に利用したり、執筆に協力したり出来る。本の印税などは、筆者の収入としない。仲間内でいろいろな仕事をまわしたりする。貨幣経済の利用を少なくして、仕事と収入を作り出して生きていく。

 ところが現代の若者の考え方はさらにすすんでいる。就職しなくてもいいのではないかと言っている筆者たちも、勤勉さを否定しているわけではない。若者が何も欲しがらず、仕事もしたがらない傾向は憂慮している。以下、著者が見た最近の若者像。

仕事をしている時間は「負け」
楽しいことがあったら「勝ち」
何もしていない時間が「引き分け」
出来るだけ負けを減らして、引き分けに持ち込もうとしている。
働いていない時間、何もしていない時間を彼らは「遊び」と呼んでいる。だらだらしていいる時間を延長することに喜びを見いだす。何か良いことがある可能性を温存したいのではないか。

 本来は何かをするための自由なんだけど、何かをしてしまうともはや自由ではなくなる。だから、自由を最大化するためには何もしないのが一番ということになる。その自由時間を延長することと、それを人に見せることが快い。


 いかん、いかん!こんな若者が増えてはいけない。(お年寄りもだ)
日本国民は勤勉に働かないといけない。
私なんて、日本の経済成長を切に望んでいる。
せめて仕事を求め、働いているふりぐらいしようではないか。
非人情の画工が生きていけるように。

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[2016/03/12 16:36] | 図書館 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
細雪
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 『細雪』は、谷崎潤一郎のめずらしく長めの小説。文庫本3冊で、これぐらいがいちばん読みやすい分量だ。途中、災害や不幸を入れて、むりして長くしている気配もする。

 ドナルド・キーンさんがどこかで語っていたところによると、もうちょっと長生きしていれば、川端康成より先に谷崎潤一郎がノーベル文学賞をもらった可能性が大きい。ということは、川端の『雪国』にあたるのは、まさにこの『細雪』だろう。アルフレッド・ノーベルは寒いところで生まれたからな。

大阪船場で古い暖簾を誇る蒔岡家の四人姉妹、「鶴子」「幸子」「雪子」「妙子」の繰り広げる物語。三女雪子の見合いが軸となり物語が展開する。しかし本人はほとんど意志を現さないので、ふつうのヒロインのように魅力をまき散らすことはない。残念なことである。

 以前読んだ、谷崎潤一郎の源氏物語訳がひどく難解な日本語で、読み通せなかったものだから、小説もきっとこのようなものかと思って敬遠していたのだ。長編小説しか読みたくないのであるが、谷崎には『細雪』しかないようだ。心配していたのに、ひどく読みやすい小説だった。最初は悠々としていたが、だんだん時代の閉塞感が出てくる。

  『源氏物語』でも、働かないで至れり尽くせり世話をしてもらっている女性がたくさん出てきて、ちょっとしたもめ事で「死にたい。出家したい」と言っているが、ここでも似たような雰囲気を感じる。ただ源氏の方は、天皇に近い大貴族の女性であるのに対して、こっちは大阪の商人の娘である。なのにひどく家柄にこだわっている。

 ここに出てくる女性たちも、親の遺産で生きていて、働かないで悠々自適に生活している。特に何かをしているわけではない。なにもしないでお見合いの勧めが来るのを待っているだけ。自ら結婚などする気もなく、今まで、些細なことで相手を嫌い断っている。

 だから平安時代の物語よりも、むしろ時代錯誤的な不快感がある。簡単に言うと、働きもしないで、不平不満ばかりの生活態度だ。真面目に働いている人たちを、見下してさえいる。現代的な末娘が、手に職をつけようとするのを、皆で反対する。

 時代が変わってみれば、大して違いのない家の格式とか、本家の意向だとか、何とも意味のないことにこだわって、婚期を逃したり、娘を勘当したりしている。世間体を気にして、家族が不和になり苦しんでいる。時代に洗脳されているとしか思えない。

 その点、現代の人々の生活だって、似たようなものだ。みんな公的なニュースや、ホームドラマなどに洗脳されているとしか思えない。そうでなければ、重要な問題をみんなで忘れようとしているのか。こんな時代なのに、自分自身のことでも、思ったように自由に生きることができていないのを、ふがいなく思っている。

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[2016/01/25 16:14] | 図書館 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
仕事における文章
 画家が絵を描く、絵を描き続けていく心構えなどについて、書いているものは非常に少ない。それで村上春樹が何度も書いている小説の書き方などを取り上げてきた。参考になるかもしれないし、ならないかもしれない。

 村上春樹曰く(といっても記憶違いかもしれない)、村上龍とか、よしもとばななとかの、若い頃から大量の作品を書いている人は、特別な天才であって、彼らの足下には、ちょっと掘れば金の鉱脈が広がっている。僕の場合、時間をかけて地下深く掘らなければ物語が出てこないと言っている。

 本居宣長によると、効率的な勉強の仕方などというものはない。世の人は、先生からうまいやり方を教われば、自分もできるようになると思っている人が多いようだ。自分ができないのは、努力が足りないのではなく、やり方を教えてくれる人がいなかったせいだと思いこむ。いっしょうけんめい、長い時間をかけて、がんばるしかないじゃないですか。

 今はですね、せいぜい 「がんばらないけど、あきらめない」 ぐらいの気持ちです。



無趣味のすすめ 村上龍』より。

 仕事における文章は、「正確で簡素」でなければならない。そして、それは非常にむずかしい。当たり前のことだが、文章というのは読む人に理解されなければならない。

 実際の作業は全然違う。脳に負荷をかけて、できるだけ正確に書く、という面白くも何ともない作業の繰り返しに過ぎない。物語に破綻がないか、人物の造形に誤りがないか、登場人物の行動と態度と発言に不自然さはないか、描写に過不足がないか、比喩は適当か、読者が読んでいくときのリズムを壊してしまうような省略や反復はないか、何度も何度も読み返し、まるで偏執狂のように余分な文章や言葉をそぎ落とし、足りないシーンや文や言葉を書き足していくという、地味といえばこれほど地味なものはない、というようなことをえんえんと繰り返すのが「小説の執筆」だ。

 だがそれは「力業」などではない。ミスが許されないプログラミングとか、化学的な実験とか、ビルの設計などに近いものではないかと思う。

 その力は筋肉と同じで鍛え続けないと退化する。そして発想力を鍛え、維持するためには、他の誰よりも「長い時間集中して考え抜く」という、ミもフタもないやりかたしかない。つまりアイデアというものは常に直感的に浮かび上がる。しかし直感は、「長い時間集中して考え抜くこと」、すなわち果てしない思考の延長線上でしか機能してくれない。

おしゃれと無縁に生きる

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[2015/10/27 17:28] | 図書館 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
古本つかみ取り祭り

引用

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 今日から出発予定であった京都紅葉ツアー5日間を、臨機応変に中止とし、図書館祭りに行ってきた。今日も、昨日までの予報だと雨のはずではなかったのに、11時から雨でびしょ濡れになった。今年は、年初から2週連続の大雪、8月には同じく2週連続の台風でひどい被害だった。最近もやたらと雨が多い。7月あたりからは雨の日もあるけれど、一ヶ月ぐらい全く雨が降らない年もあるのだ。ことしはひどい。というわけで、月曜全国的に雨ってこともあって、旅行は中止にした。また来年。

図書館祭りというのは、なにやら他にも催し物があるけどよく知らない。知っているのは、図書館に一年で溜まった不要図書を放出することだ。昨年も数冊絵の本を手に入れた。今年はちゃんと開演時間の10時よりも前に着いたのだが、整理券を渡されて、11時からじゃないと入れない。もうすでに2~300人ほども先に来ていたのだ。どんだけ本好きの人がいるのだろう。

 先に古本を物色している人を見ていると、高校生が持つマジソンスクエアバッグにいっぱい本を入れてたものを両手に引きずりながら、本の間を歩いている人もいる。20冊ぐらい雑誌を束ねている、その束ごと持ち出す人もいる。1時間も待っていたら本がなくなるかと思いきや、結局私も、片手の紙袋と背中のリュックに本いっぱいで、20分ほど物色して、雨が本降りになってきたのでかえった。車で行ける人はいいな。車で行ったら、200冊ぐらいゲットできるのに。と、考えた。

 たぶん30冊ぐらい持って帰ってきたのだけれど、その中でこれは、と思ったのは。もう3割ほど読んだ。
「小説とは本当は何か」中村真一郎 です。

 ところで先日、近所のブックオフに行ったら、念願であった「1Q84 Book3」が¥200で手に入った。またまた初版だった。村上春樹って、初版本しかないのだろうか。(とりあえず、揃ったのがうれしかっただけで、Book3はそんなに読みたくない)

 30冊ぐらいでは、足りないな、年末の冬ごもりの備えとしては。

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[2014/11/29 18:34] | 図書館 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
美意識をもう一度
美意識



『人生ノート 三輪明宏』より

 住む家のインテリアを考えることです。明るくて美しいものにしておくこと、そして常に美しい音楽を聴く。そうすると情緒が安定してくるのです。身のまわりに置いて使うものは、気に入った美しいものを基準にするということです。性能はどこのも大して変わりませんから、デザインとか美しさで選ぶようにすればいい。そうすると心がなごみますよ。

 精神のビタミン剤である文化とは何かというと、いい美術に接し、いい本を読み、いい音楽を聴いて、スポーツをしてということです。バランスのとれた人間になる方法としては、まずそれから始めることです。

 その人の住んでる家のインテリアとか。身のまわりに置いて、しょっちゅう使っている小物とか読んでいる本とか、しゃべっている話の内容とか聴いている音楽、それが全部そのまま出ているんです。それが見えない膜となってその人を包んでいる。


 何気ない香りをたいせつに よい香りは悪霊を払う

 たとえ親子であろうと、兄弟姉妹であろうと、二人以上の人間が一つ屋根の下に住むということは、これはもう努力と忍耐とあきらめ以外のなにものでもありません。

 私はこの年まで、弱い女と、強い男は見たことがありません。男はロマンティストで、神経が繊細で、生理的にも精神的にも弱い。女は現実的で、神経が図太くて強い。男は生理的にも精神的にも弱すぎるから、神様が腕力を与えたのです。男っぽい女の人ほど弱いものです。見るからに華奢でおとなしそうな女の人ほど、実は現実的で、神経が図太くてだらしなくて、強い人が多いのです。

 筋肉隆々のスポーツマンほど精神的には弱く、すぐまいっちゃう。男が仕事をするのも、外へ行くのも飲みに行くのも、いつも夢見てる。「誰かいい女に会うんじゃないか」と。女は夢なんか見ません。現実です。だから強いのです。
 男の出発点は劣等感です。女には一時的に、瞬間的にかすめるほどの劣等感しかありません。男は根強くそれを持ち続ける。みんなの前で劣等感を刺激することをいわれたりすると、男は必ず怨念の固まりになります。女の人はそれがわからないから、平気で侮辱する。

 人間はひとりで生まれ、ひとりで死ぬ。ずーっと独身でいた人は慣れているから、老後になってひとりでいても平気なのです。そのあいだに恋愛をしたり、何か思い出がないと寂しいかもしれないけれど、何かがあれば何かを失うのです。


人生ノート

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[2013/07/28 19:10] | 図書館 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
羊をめぐる冒険
ラム

☆ラム

昨年末に読んだ「1Q84」が、とても良かったものだから、村上春樹作品から、何かもう一つ読んでみようと思った。それというのも、ネット上などの評価を見ると、初期の作品から読んでいるらしい村上ファンの方々の意見が、あまりよろしくなかったのだ。以前の作品の方が評判いいみたいだ。

 朝から、先日放映された、サヴァリッシュ バイエルンの『ワルキューレ全曲』ビデオを流しながら、絵を描いて、それからこれを書いている。もう第二幕が終わるので、2時間半はたっているだろう。

 私は小説をめったに読まないし、比べてどう言おうと説得力がないが、「ノルウェーの森」「クロニクル第1部」「海辺のカフカ」「1Q84」だけをみると、新しい作品の方がいいと思う。先の2作品なんて、もう読む気はしない。

 「ねじまき鳥クロニクル第2部」は買ってはいるのだが、読む気にならないで積んである。ついでに言うと、「スプートニクの恋人」「アフター・ダーク」はもっと以前から持っているが、興味がないので読んでいない。短い小説が苦手なのかもしれない。

 そこで「羊をめぐる冒険」を図書館で借りてきた。2日とかからず、読み終えてしまった。あとでもう一度読んでもいいような気がする作品だ。非常に未熟な感じがするけど、そんなに悪くない。

 その村上春樹全集の一冊には、付録であるところの冊子が挟まれている。「自作を語る」新しい出発 村上春樹、というものだ。おっと、小説はあまり読んでないけど、エッセイの類はたいてい読んでいる。珍しく、村上龍のことが書いてある。

「もうひとつ、僕がこの作品を書くことができたのは、その一年ほど前に村上龍氏が『コインロッカー・ベイビーズ』という力強い作品を書いていたせいもあると思う。僕はその小説の有する長編小説的エネルギー--にそれは他の何者によっても代換されえないものだ--に揺り動かされたし、それが僕にとってかなりの創作の刺激になったと思う。」
 
 『コインロッカー・ベイビーズ』は、私も同じ頃に読んで、衝撃を受けた覚えがある。現代の小説って、こんなに力があるのか、と。

 と、ここまで書いてから、気になったので「ねじまき鳥クロニクル第2部」を読んでしまった。これも第1部よりも読みやすい。クレタもマルタも、ついでにロードス島も行ったので、使われている名前はしっくりこないが。

 同時に、別のエッセイを読んでいたら、前書きにこんなことが書いてあった。
「長編小説『1Q84』を三年がかりで書き終えて、…」
えっ!あれ続かないのかっ!と、がっかり。

「1Q84」もBook3が、なんかちょっと変だ。退行して気圧が下がったみたい。
この次の、村上作品に期待しようっと。

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[2013/03/23 18:50] | 図書館 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
仮面幻双曲 大山 誠一郎
仮面幻想曲

  
☆ 

 普段はめったに、映画も見ないし、小説を読まないのだ。
ところが年末に村上春樹の「1Q84 」をよんだら調子に乗って、もう一冊。
年始だから源氏物語でも読もうかと思っていたが、図書館で見つけた。

新進のミステリー作家のようだが、大山 誠一郎さん。
長編本格推理小説だ。(本格であるから、登場人物の魅力は少ない。)
こんなものは、ガストン・ルルーの「黄色い部屋の謎」「オペラ座の怪人」以来である。

 強引なところがあるとはいえ、トリックは面白く、最後の謎解きでは驚かされた。どういうわけか私には、最初のうちに犯人はこいつだ!と決めていたので、怪しいとは思えない犯人?の不自然な行動に気づいていた。

 だから、犯人はわかっていたのだが、最後には十分納得できる説明がなされていた。村上春樹に限らず、いろいろなことを起こして、引っ張るだけ引っ張ったあげくに、いろんな所を説明せずに、唐突に終わるようなお話が多いような気がするのだが。その点、全く爽快感抜群だった。

 私はめったに小説を読まないので知らなかったが、ミステリー好きなら当然、知っている作家なんでしょう。大山 誠一郎さん。




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[2013/02/05 18:58] | 図書館 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
豊かな人生を生きなければいけません。
日向大神宮

☆京都、日向大神宮


あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

ブログをはじめてもうすぐ3年たちます。
今年も、例年にも増して、がんばりません!

昨年に載せたものから、新年の心構えとして少しだけ。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆



 自分を変えることによって運命は変わると思っている人は多いはずです。たとえば自分に欠点があり、それが原因で不幸を手にしてしまうとすれば、欠点を直せば幸福はやって来るはずです。でも幸福はやってきません。なぜなら欠点と幸福は無関係だからです。

 本当の幸福とは、今の自分を認めるところしか来ないからです。その理由は「私は原因」ではなく、「私は結果」だからです。私は私以外のありとあらゆる出来事の結果として存在しています。自分を成長させるという考え方も不要です。成長という言葉の中には、今の自分を否定する気持ちがあります。

 「好きなこと」というのは、視点が自分にあります。自分というくらい分からない存在はありません。分からないのに分かった顔をして、「これが大好きだ」などと言い出し、本当の幸せ感から遠ざかるのです。

 周りに流されて見ることです。外側からの縁を大事にすることです。「そんな生き方をすれば自分がなくなってしまう」と感じる人も多いはずです。でも本当の幸せ感というのは、自分が無くなったときにしか訪れる可能性はないのです。

 外見はあなたの運命を変えます。あなたの魂の外側に当たるからです。服はもちろん外側ですが、肉体そのものだって外側です。
     
『運命におまかせ   森田健』より


 自分には何もない、と感じるときが、人には必ずあるものだ。自分は誰にも必要とされていない。生きるねうちがない、と、私もかつて考えたことがあった。

 しかし、いま私はそういうふうには思わない。人間は、生きている、ただそのことだけでも価値がある。成功しようと不遇のまますごそうと、とりあえず今日まで生きてきた、そこに意味があるのだ。
                       
『遊行の門  五木寛之』より


 人生において、人の求めているもの、それは「意識の拡大」なのです。
意識の拡大とは、「自己意識空間の拡大」と表現した方が解りやすいかもしれません。

 まるで空に舞い上がるような気分を人は体験し、そして、人はこの気分追求の手段として大金を求めたり、権力を求めたり、異性を求めたりしているのです。

 人生の幸福とは、とどのつまりは、「たった今の気分にしかない」のです。それは未来においてやがて「なる」ものではなく、たった今、ここで「する」ものだからです。もし、あなたが、そのように生きたいと思われたら、たった今すぐそうなさい。

『楽する人 無能唱元』より


 刀の目利きになる一番確実な方法は、自分の所有物として持ってみることだと言われている。凡人の場合、身銭を切るということが、判断力を確実に向上させる良い方法になる。

 本は不思議なものである。買えば良いというものでもないが、買わなければまただめなものである。無理をしてでも本を買い続けるということをしていない人が、知的に活発な生活をしている例はほとんどない。すぐには読めそうもない高価な本を買って、空きっ腹をラーメンで抑えるというのが知的生活への出発点と言ってよい。

 その本を買うために金が足りなかったら、アルバイトをして金を得て買った方が、図書館から借りるよりは、結局時間の節約になると思う。お金の一番大切な使い方は、時間を買うということである。
   
『知的生活の方法 渡辺昇一』 より


 「いい女」にとって重要なことは、学歴や職業や給料ではなく、相手の男性が実践で使えるような真の智恵と勇気をもっているかどうかです。

 現実生活で大事なことは、知識ではなくて、判断と決断をするための智恵のほうです。なぜなら、生きることというのは、無数の判断と決断をすること、と言いかえてもいいほどだからです。未知なる問題に遭遇したとき、試行錯誤をしながら解決できる能力のことです。

 これまでどんな生き方をしてきたか、老人や子どもにはやさしかったか、親切にしてもらった人にきちんと敬意をはらってきたか、誠実に生きてきたか。もし、男性が過去において、人をだましたり、平気でウソをつくようなことをしていると、「気持ち悪い」と女性は感じます。正確には「いい女」は必ずそう感じます。

 男性は本来、英雄体験を重ねることで、心が純粋になっていく動物です。子ども時代よりもさらに心がきれいになっていくのが、本来の人間の姿です。人は、年をとるにつれて、心が清らかになり、より愛情深い人間になっていくのです。

『女は男のどこを見ているか  岩月謙司 』より


 幸せになれないのは、「私が幸せになれること」ではなく「私の体が喜ぶこと」ばかり求めているから。いちばん大切な「わたし」はちっとも幸せになれないのです。

 精子を甘く見てはいけません。すべての男が消耗品であることは周知の事実ですが、男をさんざん利用したあげく捨てるのは、女性ではなく自分の精子です。

 遺伝子に乗り捨てられていく、セミの抜け殻のような肉体を喜ばせるだけで、一生を終えてよいのでしょうか。「私」は、肉体でもなければ、脳でも意識でもありません。

 私には妻がいる、子供がいる、地位が、財産が、手がけている仕事があると思っていますが、それらは「しばらくの間」私のそばにあるだけです。

『男のための自分探し 伊藤健太郎』より


 本物の人生を生きてください。豊かな人生を生きなければいけません。

 砂丘をわたる風に潮の香りを感じたり、池やマツの木立のうえをノスリが円を描いて飛ぶのをながめたり、赤ちゃんがしかめっ面をして、いっしょうけんめい親指と人差し指でシリアルをつまみあげようとするのを見守ったり。そんな人生を生きるのです。

 携帯電話のスイッチを切りましょう。静かにしてまわりに心を向けましょう。

 ひとりぼっちではない人生を生きてください。愛する人と、愛してくれる人を見つけるのです。愛情は、努力を要するものであることをお忘れなく。

 心をこめてすべてを見てごらん。
そのとおりにして失望したことは、一度もありません。

『幸せへの扉   アナ・クインドレン』より




  

  

 

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[2010/01/02 20:28] | 図書館 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
自分の失敗からではなくて、自分の成功と、他人の失敗から学ぶ。


『パラドックス系マネジャーがビジネスを変える! リチャード・ファーストン』より


 人生は不条理なものであり、人間に関する諸事万端は、通常は合理的にではなく逆説的に作用する。さらに、他の人々との関係を思いのままに操ることなどは到底できない。

 逆説と不条理をもろに抱きとめろ。

 深遠な真理は、その逆もまた真である。

 重要な関係ほど、スキルは問題でなくなる。

 うまくいっている経営技法があったなら、それはやめなさい。

 有能な上司はコントロールなどしない。

 問題のほとんどは問題ではない。

 技術は意図したねらいとは正反対のものを生み出す。

 伝えれば伝えるほど伝わらない。

 コミュニケーションにおいては、中身より形式の方が大事だ。

 人は褒めても、やる気を起こさない。

 個人はしたたかで崩しにくいが、組織は非常に脆弱だ。

 誰もが創造性や変化を求めているというが、本当のところは求めてなどいない。

 本当にほしいのは、今持っていないものではない。すでに持っているものをもっとほしいのだ。

 大きな変化は小さな変化より起こしやすい。

 人間は自分の失敗からではなくて、自分の成功と、さらに他人の失敗から学ぶ。

 努力することは何も実らない。

 組織は難局を乗り越えることによって変わっていく。

 大きな強みは、そのまま全て大きな弱みである。

 モラールは生産性と無関係である。

 経験豊かなマネジャーほど、単純な直感を信じる。

 私のアドバイスは、私のアドバイスなど受け入れないほうがいいということである。




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[2009/08/20 21:51] | 図書館 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
今の君は ピカピカに光って あきれかえるほど素敵!
宮崎美子s


☆ミノルタ「X7」のCM

 部屋を片付けていたら、宮崎美子の広告ページを発見。

 今の君は ピカピカに光って
あきれかえるほど素敵!

ミノルタ「X7」のCM。歌は斎藤哲夫。作詞は糸井重里、作曲・編曲は鈴木慶一。
拓郎が斎藤哲夫の「されど私の人生」をよく歌っていたので、名前だけは知っている。


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[2009/08/13 19:38] | 図書館 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
女性は自然や宇宙の代弁者
ペルー4

☆新着写真 ペルー

『女は男のどこを見ているか  岩月謙司』より

 女性はあまり意識しませんが、ふだんから、かなり守られ、かつ甘やかされているのです。女性は、自分がしっかり守られていることを当然のこととして考えてしまうために、男性も自分と同じように社会から守られ、甘やかされていると考えてしまうのです。これを前提に解釈するために、男性がうらやましく見えるのです。女性であるがゆえにトクをしていることがたくさんあるのです。

 自分の努力に比例して誇りや智恵が得られるのが男性の人生というものです。女性が考えるほど、男性の人生はお気楽ではありません。ただ、愛されない女性の悲惨さ、というのは、筆舌に尽くしがたい苦痛です。女性も陰徳を積み、心を清らかに保っていないと、いい男性とひきあうことはできません。

 女性の誇りは、いかに質の高い愛をもらったか、いかにたくさん愛をもらったか、ということです。女性は、いつの時代も愛されることに命をかけています。かわいい自分になってたくさんの男性を引き寄せ、その中から質の高い男性を選ぼうとするのが女性というものです。それが女性の戦略です。
 
嫌いだからキライ、という女性の発言は、けっして感情的だからとは限りません。多くのことを見抜いて「イヤ」と言っているのです。すでに結論が出ているのですから、今さら何も話し合うことはありません。女性の心の世界は、受け入れたい男性か、拒否したい男性かのいずれでしかありません。きれいに二分されています。

 男性は、女性に応援されたがる動物です。男性は、直感的に、相手の女性が自分の過去のすべてをわかった上で肯定してくれていることを知っているからです。そして、女性は自然や宇宙の代弁者であることを男性はうすうす気がついているからです。女性からの肯定と応援の証がセックスです。

 人の幸福を願い、人の不幸を悲しむことのできる男性は、100%まちがいなく「いい男」です。精神的に強い人は、自分の力や能力を、人を助けるために使います。



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[2009/08/05 21:29] | 図書館 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
危険なのはまさに勉強なのだ。!! 
危険勉強


☆新着写真 ペルーの人々

『知的生活の方法 渡辺昇一』 より


 知的生活を志すような人は、はじめっから時間を無駄にすることに無頓着でない。だから時間をいかにも無駄に使っているように思われる分には大した問題にはならない。危険なのはまさに勉強なのだ。古典を読むときには、日訳対照になっているもので満足しろ。原典を注と辞書で読もうとするな。人生の限られた時間があまりにもったいない。

 それにしても、徹夜で仕事をすると気分が壮快になるというのはどうしたことであろうか。外からの中断が絶対にないことである。電話が来るということもなければ、訪問客もない、絶対の静けさである。そして疲れたら、いつでも布団にもぐりこめばいいのである。

 中断されるおそれがなく、時間はほとんど無限に自分の目の前に広がっていると感ずるとき、知はまことにのびのびと働く。いつ電話が来るかもしれない、などという気持ちが意識化にあるときは、知はその自由な働きを既に失っているのだ。中断が知性の創造的活動にとっていかに致命的であるか。午前中頭がさえず、夜になると生き生きするという低血圧が他自体が、反自然ともいえるのであるから、夜型にした方が、その人にとっては自然なのではあるまいか。

 夜の十時から五,六時間やれば目に見える形で仕事が残る。満足感と達成感を持って軽い朝食を取って朝の寝床に入る気分はまことに爽快なので、精神が朗らかになる。小刻みではなく、大きくどっさりひとまとめに時間をとることが、生産的知的生活のこつである。特にこれが明らかになるのは、絵画とか、自然科学の実験とか、準備に時間のかかることがはっきりした分野であろう。


よく使う頭はよく休ませなければならない。アリストテレスは散歩すると知の働きが活発になることを発見し、散歩しながら学問を論じた。私が新しく住居を探すとすれば、近くに散歩のできる場所があるか否かを最重要ポイントにしたいと思う。しかも、散歩は原則として毎日でなければならない。

知的生活に最も障害となるのは、重病をのぞけば、家族と親族の問題である。その他のことなら、近代生活においては、自分の好きなように遮断できる。ケーベル博士も、カントも独身であった。大いなる知の目覚めのためには、異性がじゃまなのである。西行が、別に不満もないのに妻を捨てて、出家したのもそのためである。ヨーロッパ文明は独身の男であるキリストの教えを基礎とし、仏教文明は妻子を捨てた釈迦に始まる。儒教文明は女性を「養い難し」とみた孔子による。人類が文明を始めるときにあたって、女性を捨象したということは厳然たる事実である。



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[2009/07/23 22:57] | 図書館 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
自分の所有物として持ってみる!!


『知的生活の方法 渡辺昇一』 より

 ぞくぞくするほどわからなければ、わからないのだ。わからないものをわからないとし、ほんとうにわかったものだけをわかったとする。よくわからないのにわかったふりをする子供は進歩が止まる。大作家が全力を傾注した作品が、そう簡単に面白いと思える少年がどこにもかしこにもいるわけはない。ここに名作をあまりに若いときに読む危険が潜んでいる。

 筋を熟知した物語を徹底的に繰り返して読むことは、読書の質を高めるための必須の条件である。くりかえして読むと言うことは、筋を追うのとは違って、読む側の脳細胞を微妙にかえるらしい。つまり趣味が形成されてくるらしいのである。文体の質とか、文章に現れたものの背後にある理念のようなものを感じ取れるようになるには、反復によるセンスの錬磨しかないらしいのである。あなたは繰り返して読む本を何冊ぐらい持っているだろうか。

 本を買うことの意味
 刀の目利きになる一番確実な方法は、自分の所有物として持ってみることだと言われている。凡人の場合、身銭を切るということが、判断力を確実に向上させる良い方法になる。読んだ本の内容は忘れるものだ。それは唖然とする程よく忘れるものだ。いつか読んだ本がふと読みたくなることがあるだろう。その瞬間が極めて大切である。ところがそうしてふと本を読みたくなったときに、それが手元にないことはしばしば致命的である。

 本は不思議なものである。買えば良いというものでもないが、買わなければまただめなものである。無理をしてでも本を買い続けるということをしていない人が、知的に活発な生活をしている例はほとんどない。すぐには読めそうもない高価な本を買って、空きっ腹をラーメンで抑えるというのが知的生活への出発点と言ってよい。

 その本を買うために金が足りなかったら、アルバイトをして金を得て買った方が、図書館から借りるよりは、結局時間の節約になると思う。お金の一番大切な使い方は、時間を買うということである。

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[2009/07/17 00:21] | 図書館 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
映画館で『ターミネーター4』を見てきた!!
ターミネータ


☆ 

 大げさに書いていますが、映画館には10年以上入っていません。ものすごく久しぶりですが、数年前に、近いところに映画館ができました。ショッピングセンターの中にある映画館ですので、小さめですが、一度に6作品ぐらいやっています。

 朝一だったので、なぜだか安く、¥1,200でした。席の高低差があり、前の人の頭などがまったく邪魔になりません。椅子は広いし、以前見に行っていた映画館と違って気持ちよく映画が見れました。

 それでもって、『ターミネーター4』。旧式ターミネーター型ロボットには、もはや驚かなくなりましたが、その分ストーリーは複雑になったように思います。この点、『エイリアン』なども同じですね。印象は深いのですが、ただし、1・2作目、ほどの衝撃がないのは当然です。

 久しぶりだったためか、映画館がきれいだったせいか、作品がよかったせいか、とても楽しめました。


★ターミネーター4 映画館


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[2009/06/25 16:34] | 図書館 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
モーツァルトの死因はポークカツ!?
モーツ死因


☆ 中国・天山南路、ニワトリを売る子供。

 『ガリレオの遺伝子 驚きの新仮説』より

主に呼吸器系感染症に対する抗生物質の投与、毛包炎、蜂巣炎などを研究しているジャン・ハーシュマン博士によると、モーツァルトは毒殺されたわけではなく、これまでいわれているようなリウマチなどの病気のせいでもなく、なんとポークカツを食べたせいで死んだというのだ。

 彼が亡くなる44日前に妻に宛てた手紙のなかに「なんの匂いだか分かるかい? ポークカツだ! なんと素晴らしい味なんだろう。」この文面から見ると、モーツァルトが好んでポークカツを食べていたことが推測できる。

 実は当時、ネズミや馬などはもちろん、多くの豚がある寄生虫に感染していた。「旋毛虫」体長1~4mm程度の寄生虫で、人間への感染経路としては、主に豚肉からの生食からである。欧米では古くから、肉にあまり火を通さずに食べることが好まれていたため、豚肉による感染があとを絶たなかったという。

 この感染症は、当時ヨーロッパ各地で猛威をふるっていたが、1835年にその存在が確認されるまでは”正体不明の病”とされ、人々から恐れられていた。

 博士はこれまでの死亡説に反論した上で、この説がいちばん説得力があると言っています。症状など、あまり詳しく書くと気分が悪くなるので、ここらでやめておきます。

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[2009/06/13 15:38] | 図書館 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
なにを求めて生きているのでしょう 
意識空間の拡大

☆ シリア

『楽する人 無能唱元』より

 人が人生において求めているもの、それはたった一つのものなのです。
 そして、世のほとんどの人は、このことに気づいていません。


 人生において、人の求めているもの、それは「意識の拡大」なのです。
意識の拡大とは、「自己意識空間の拡大」と表現した方が解りやすいかもしれません。

 簡単に言えば、気分が広がることです。
晴れ晴れとした、また軽々とした気持ちになることです。

 川端康成の小説『雪国』の冒頭は、「トンネルを出たら雪国だった」の言葉で始まります。この簡単な一行に、意識拡大の目のくらむような感動が込められています。それまで萎縮していた意識空間は、ここで一気に広がったのです。この時の晴れ晴れとした自由感は快感であり、そしてそれは「一瞬の幸福感」であるともいえましょう。

 まるで空に舞い上がるような気分を人は体験し、そして、人はこの気分追求の手段として大金を求めたり、権力を求めたり、異性を求めたりしているのです。

 すなわち、意識空間の増大が真の目的であって、夢をかなえるという行為は、そのための手段なのです。新しき智恵を得て、今までの自分より一段と進歩したという自覚を得た瞬間、その喜びで意識空間は一気に拡大するのです。


 安定した広い意識空間を得るためには、「平和な心境」というものが、まず必要なのです。そのためには、まずあなたの精神は「何ものからも自由」であらねばなりません。自分以外の他の何ものにも所属せず、依頼せず、「自分ただ一人」でいるということです。

 他との協調は、その協調した分だけ、あなたは自由を失うのです。その分だけが、あなたの足かせになるのです。人は、ひとたび集団の一部となれば、精神の働きは鈍くなるのです。「自由でなくなった分だけ」意識空間は狭まるのです。

 悩みとは、体験自身にあるのではなく、それを受け止める自分の意識の方にある。失敗した自分、軽率な自分が他人に笑われることを恐れてはいけません。

 人生の幸福とは、とどのつまりは、「たった今の気分にしかない」のです。それは未来においてやがて「なる」ものではなく、たった今、ここで「する」ものだからです。もし、あなたが、そのように生きたいと思われたら、たった今すぐそうなさい。

[2009/05/27 19:57] | 図書館 | トラックバック(0) | コメント(2) | page top
時間泥棒・未来を食う社会
時間泥棒


☆クロアチア・スプリットのバス停


『かけがえのないもの 養老孟司』より

 ではいったい、普通に現在とか今とか言っているのは何なのか。
それは、実は手帳に書いた予定のことだと私は思います。

 手帳に書いた予定は、未来なのだろうか?
1ヶ月後の約束があると、その日にいい話が来ても、それについていくわけにいかない。予定がすでに決まっているからです。こういうのは、もうすでに現在なのです。

 現在というのは、当然起こるべき未来、すなわち予定された未来、決めてしまった未来のことです。都会では何でも予定化しようとする傾向があります。だから、現在がどんどん大きくなって、未来を食っていく。逆に言えば、未来がどんどん削られていく。

 このことに気がついたのが、ミヒャエル・エンデという小説家です。『モモ』という小説を書いています。

 時間泥棒は何をするか。町の人のところへ行って、あなたは毎日の生活で何をしていますか、と聞きます。たとえば、恋人がいて、週に2回会うことになっていて、歌が好きですから1時間歌を歌っています、とか答えるのです。すると時間泥棒は、「1時間は長いから30分にしなさい」と言う。

 そして時間泥棒は、「そうやって節約した時間を、うちの銀行に預けなさい。そうしたら預かった時間だけ、利子を付けてお返しする」

 年よりのお母さんに使った2時間を1時間にするという形で、時間をどんどん節約する。そうすると、なんだか知らないけれど、まちの人がどんどんどんどん不幸になっていく。それに気がついたモモが、時間泥棒と戦うという話なのです。


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 老後資金は何千万円いるとか脅して、たくさん働かせて、生命保険をかけさせたり、貯金させたり、国債を買わせたりと、みんなが時間を減らして貯めたお金は、誰が使っているのでしょうかね。


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[2009/05/16 01:07] | 図書館 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
「もうひとりの自分」とうまくつき合う方法  石井裕之
もう一人の自分

「もうひとりの自分」とうまくつき合う方法  石井裕之 より
あらためて、潜在意識の基本を押さえましょう



 たとえば、ダイエットをしようと思えば、食事のコントロールをしたり、適度な運動をしたりすればいいだけのことです。できる範囲で少しずつでもコツコツやっていれば、安全確実に目標に近づいていくに決まっています。

 何も難しいことはありません。
しかし、その簡単なことができないのが、私たち人間です。

 もし、あなたが今、何らかの悩みや苦しみを抱えているとしたら、その本当の理由はひとつしかありません。
 
 それは、“いつもの自分”と、あなたの中にいる“もうひとりの自分”との関係がぎくしゃくしているから。
つきつめれば、それだけのことです。


 たいていの人は、“いつもの自分=意識”の考え方だけになれていますから、「英語を継続的に勉強できるか」について現実的な側面をあれこれ考えてみたあと、どうやらできそうだぞという結論に至ってから「通訳になろう」と決めます。

 ところが、“もうひとりの自分=潜在意識”との付き合い方を心得ている人は、それが妥当な目標かどうかを検討する以前に、ある意味、インスピレーション的に「通訳になろう」と決めてしまえる。

 「根拠のない自信こそが本物の自信なのだ」
“目標を実現した自分”に“心の支点”を固定しましょう。
“もうひとりの自分=潜在意識”にとってはこれがもっとも自然な流儀なのです。

 その目標や夢に、あなたの“心の支点”を固定させてください。
つまり、「その夢や目標は実現できるものだと、決めつけてください」
遠慮はいりません。
信じなくてははじまらないのです!


 同じセリフを何度もつぶやくことで、それが自己暗示となって潜在意識に影響を与えることができるのだと勘違いをしている人が多いのですが、それは“繰り返しのリズム”の意味を取り違えています。

 可能な限りにおいて、“できないと最初から分かっていること、やる気もないことなら、口にしない”ということを心がけると、あなたの言葉の重みが増してきます。そうなれば、あなたが口にしたことを、あなたの潜在意識は無条件に速やかに実現させようとします。

 確実に実現できる目標を設定し、それを実行する。そういうことを何度か繰り返していると、“目標+実現”のセットに“繰り返しのリズム”が形成されます。そうなると、次第に、“ちょっと困難な目標”を設定しても、潜在意識はそれを実現すべく最大限の力を発揮してくれるようになります。

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[2009/03/22 22:21] | 図書館 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
家庭でポジティブにはならない
私は結果3

☆☆sintra2005

『 運命におまかせ   森田健 』 よりの3回目。

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 ★お互いに理解し合わないことが大事
 本来人は、360度の可能性を持っていると思いますが、環境などによってその一部が突出しているだけだと思います。自分を分かっていると思っている人は、ほんの一部が全部の自分だと誤解しているのです。嘘しか言えず、誤解されるしかできないのが人間だと思うのです。「真実の私」がどこかにあり、「本当に理解しあえる間柄」がどこかに存在すると思うから、人間関係上の争いが起こるのです。言葉に責任を持たなくていいのです。

 ★家庭でポジティブにはならない
 相談事は大きな分類からすれば、みんな愚痴なのです。相談されたとき、励ましたり、解決策を出してはいけません。なぜかと言えば、それはポジティブな行為だからです。それをされると、子どもは次第に相談しなくなります。私が娘に言うこと……それは「今のままでいい」ということだけです。愚痴を言っている状態そのものでいい、ということです。そういわれれば、相談した側はホッとします。これでいいんだと思います。すると踏み込んでいたアクセルが元に戻ります。糸でいえば、張りつめていたテンションがゆるむのです。家庭内でそれが出来なかったら、いったいどこですれば良いのでしょう。話は、外に出ても同じなのです。


★相手をあきらめる
 恋愛や家庭生活ではあきらめが肝心です。私は諦めました。すると、どうでしょう…家庭の中から不和が一掃され、いるだけで癒される家に変わったのです。それは、相手の全てを受け入れるようになったのが原因です。だってその人の性格は、その人には原因がないからです。

 ★自分をあきらめる
 自分を成長させるというのは、聞こえが良いのです。でも言い方を変えれば、別の自分に変化しようとするだけです。つまり今の状態を否定して、別の自分になる行為です。もしもそんなことを一生続けていれば、今の自分を全肯定する時はありません。

 ★人生は責任を果たすためか
 義務や責任を強調する人がいますが、そういう人は解放されていません。まるで責任を果たすために生まれてきたようなものです。生きていれば周りに迷惑をかけて、当然です。私たちは「より多く生きる」ために生まれてきたのです。

 ★放置して浮遊させる
 「テレパシーで受信した内容は、紙に書かなければいつまでも覚えています。紙に書くとその記憶は、脳の中の別の領域に移されるのではないでしょうか」
 私はメモを取りません。理由を一言でいえば、メモを取ると浮遊できなくなるからです。でもインターネットなどで外に発信するのは別です。外部に表出するためです。表出させると浮遊します。


 男女関係には「計画」というものが効くでしょうか?男女関係ほど「場」に流されるものはないと思いますし、そうでないとつまらないと思います。コースを決めて、これを言おう、あれを言おう、と話す内容まで決めたら、面白くありません。その場の流れにまかせたほうが良いのです。出たとこ勝負が恋愛です。どんな策略を練っても無駄です。欲望を肯定して、その流れに乗ることです。

 人間は生活の大半を、意識でコントロールしていると思っています。それは嘘なのです。意識こそが体からコントロールされてしまっているのです。この誤解が初めて解けるのが男女関係だと思います。





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[2009/02/21 18:20] | 図書館 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
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