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オペラ サモトラケのニケ
なぜだか、ただいま『フィガロの結婚』特集と……『ドン・ジョヴァンニ』が割り込んできました。
悲しいほどお天気 The Gallery in My Heart  松任谷由実
悲しいほど


■悲しいほどお天気 The Gallery in My Heart■ −−−−−−−−−−−−−−−−−−

松任谷由実 (ユーミン) の8枚目のアルバム。
録音 1979年9月〜10月   時間 49分23秒
1979年12月1日にリリース。

収録曲
Side A
ジャコビニ彗星の日-The Story of Giacobini's Comet-
影になって-We're All Free-
緑の町に舞い降りて-Ode of Morioka-
DESTINY
丘の上の光-Silhouettes-

Side B
悲しいほどお天気-The Gallery in My Heart-
気ままな朝帰り-As I'm Alone-
水平線にグレナディン-Horizon & Grenadine-
78
さまよいの果て波は寄せる-The Ocean and I-

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

『緑の町に舞い降りて-Ode of Morioka-』

 英題のとおり盛岡での小旅行を歌った紀行曲。盛岡では学校の音楽の授業時間に習うほど盛岡市民には馴染み深い曲である。(ほんまかいな?)

  ひこうきの影と雲の影 山すそかけおりる
  着陸間近の放送の 「モリオカ」というその響きがロシア語みたいだった

  あなたが気になりだしたら 世界が息づいている
  この季節に「盛岡」に来れば その気持ちがきっとわかるはず

内容を要約するとこんな感じかと思います。青森、遠野には行ってますが、盛岡にはまだ行ってません。理由はひとえに、一人でいける格安パックがないためです。秋田、山形に行ってから、盛岡は最後にとっておきましょう。どんな気持ちになるのでしょうね。


『ジャコビニ彗星の日-The Story of Giacobini's Comet-』
1972年10月頃のジャコビニ流星群をテーマにした作品。数あるユーミンのアルバムの中でも、この曲が最もオープニング曲としてふさわしい。半年前のアルバム『オリーブ』のオープニング曲「未来は霧の中に」を、さらに洗練させた形で見事な仕上がりとなっている。このアルバム、始まりは素晴らしいのだが、エンディングが弱いので名盤とは言えないのですが、大切な曲が入っています。


『悲しいほどお天気-The Gallery in My Heart-』
玉川上水沿いの道が舞台。誰もがずっとこのまま一緒にいられると思っていた頃を懐かしく振り返った曲。ユーミンの美大時代の思い出をオーバーラップした、このアルバムのタイトル曲。ユーミンとは違う学校ですが、私もよく、駅から玉川上水沿いの小道を歩いて通ったものです。雰囲気は、とてもよくわかります。要約すると・・・

  上水沿いの小道を ときおり選んだ  絵を描く私たち それぞれ一人にさせた
  まるで先の人生を暗示するように

  臆病だった私は、平凡に生きている
みんなはまだ信じている  ずっと一緒に歩いていけると

私の心のギャラリーにある あなたの描いた風景は 悲しいほどお天気

 画家を目指して絵に打ち込んでいた仲間が、そのほとんどの仲間が数年で、普通の平凡な職業についていきました。

テーマ:音楽のある生活 - ジャンル:音楽

MISSLIM ミスリム 荒井由実 1974年10月5日 東芝EMI
misri5N.jpg


 ポピュラー音楽界の天才、メロディメーカーと言えばポール・マッカートニーと荒井由実ですが、その彼女の最高傑作がこの『ミスリム』です(きっぱり!)。2番目に好きなアルバムは人それぞれ違ってもいいけれど、いちばんはこれです。

 荒井由実の名前では「ひこうき雲」「ミスリム」「コバルト・アワー」「14番目の月」の4枚のアルバムが出ています。『MISSLIM』(ミスリム)は、『ひこうき雲』に続くセカンドアルバムで、1974年10月5日に東芝EMIからリリースされました。アルバムタイトルは「Miss slim」を縮めて「Misslim」という語を作ったそうです。この時彼女はなんと、20歳です。このアルバムには荒井由実を代表する名曲がぎっしりですが、その他にも、バンバンの「いちご白書をもう一度」、後に石川ひとみで有名になった三木聖子の「まちぶせ」、ハイ・ファイ・セット(山本潤子)の「卒業写真」といった、歴史に残る名曲も提供しています。

曲目
side A

生まれた街で
瞳を閉じて
やさしさに包まれたなら
海を見ていた午後
12月の雨

side B

あなただけのもの
魔法の鏡
たぶんあなたはむかえにこない
私のフランソワーズ
旅立つ秋


ウィキペディアからの情報も入れつつ、それぞれの曲に思うところを書いてみます。

★瞳を閉じて
DJをしていたユーミンの元に、当時校歌がなかった、長崎県奈留高校の生徒から依頼の葉書が来て、同校の校歌として作られ、愛唱歌となった。1988年歌碑が作られ、除幕式にユーミンも参加。2000年映画「スイート・スイート・ゴースト」主題歌。2004年〜NHK総合「NHKアーカイブス」のテーマ曲。

★やさしさに包まれたなら(album version)
3枚目のシングルとして発売されたナンバーのアルバムバーション(1989年「魔女の宅急便」のエンディングテーマにアルバムバージョンが使用されたため、現在ではアルバムバージョンのほうが広く知られている)。シングルバージョン(イントロがピアノソロ)はスローテンポなアレンジであるが、このアルバムバージョン(イントロがギターストローク)はアップテンポの軽快なアレンジとなっている。1991年TBS系「ユーミン・ドラマブックス」でドラマ化(出演は高嶋政伸、石田ひかり)。2001年MoMAニューヨーク近代美術展イメージソング。2005年JR東日本「Suicaキャンペーン」CMソング(suicaと私篇、片想い篇)。片想い篇にはユーミンも出演。2007年フジテレビ系「ママが料理をつくる理由」主題歌。
「魔女の宅急便」で大ヒット曲「ルージュの伝言」と「この曲、シングル・バージョン」が使われたのは大変うれしかったが、宮崎さん、もっと他が・・・と思ってしまった。
この曲は断然シングル・バージョンの方が良いので、アルバムではあまり聴かないように。

★海を見ていた午後
横浜・山手(実際の住所は根岸旭台、最寄り駅は根岸)にあるレストラン「ドルフィン」には多くのユーミンファンが訪れる。ここは小田和正の地元で、ユーミンの曲に刺激され、対抗して書いたのが、オフ・コースの名曲「秋の気配」。
*あのとき目の前で 思い切り泣けたら*
*今頃ふたり ここで海を見ていたはず*
ここに行ったとき、この曲が頭の中に流れていたんだけど、お互い、泣けませんでした。

★12月の雨
4枚目のシングルとしてアルバムと同時発売。よくラジオで流れていました。この曲の次のシングル「ルージュの伝言」で大ブレイク。

★魔法の鏡(album version)
シングルバージョンとは2番の始めの歌詞が違っている。
*きょうもおんなじ 夜空の下*(アルバム)が
*きょうもおんなじ 街の何処か*(シングル)になっている。
1976年に早乙女愛・1993年沢田知可子・1994年中森明菜がカヴァー。
「早乙女愛」盤、ときどきラジオで流れていました。この曲もシングル・バージョンの方が良い。どういうわけか普通のパターンと違って、シングルよりもアルバムの方が、せわしなく派手な演奏になっている。ちょっとしたアレンジの違いというようなものではなくて、根本的に『間』の感覚が違っている。全曲シングルバージョンにならないものだろうか。

★私のフランソワーズ
フランソワーズ・アルディのことを歌っているスローバラード曲。2002年大貫妙子がカヴァー。その他の曲は「シングルス」や「ユーミンブランド」や「ベスト」で手に入ったのだけれど、この曲だけは、まさにこのアルバム(CD盤のこと、LP盤はすでにある)を手に入れないと聴けなかったのです。それで、いまやっとこうして書いているわけです。この曲は単独の名曲というよりは、アルバムの最後を盛り上げるために必要な曲です。ユーミンもポールも、だいたいアルバムの2曲目と最後の曲手前に重要な曲を置いています。『フィガロ』のスザンナ「とうとう楽しいときがきた〜恋人よ早くここへ」のようなものです。


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