未発表もの

 ビートルズのアンソロジーというCD6枚のアルバムがある。ジョージ・マーティンが編集した、れっきとした、由緒正しい、アウトテイク集だ。LP時期には海賊版が大量に出ていた。最初の頃は、他のアーティストのヒット曲を歌ったものや、自曲のライブなどが多い。その他は製品になったテイク以外のアレンジでの演奏や、完成していない途中の段階、さらには演奏でミスったもののボーカルがとてもいいものなどがある。

 後半、ホワイトアルバムやゲットバックセッションの頃になると、デモテープみたいに未完成ながら、知らない曲が入ってくる。ちゃんとメンバーが作った曲だ。まあジョージの場合、みんなに聞かせたあげくボツになる事が多かったような話が残っている。そうでなくても、ある程度テイクを重ねてみたもののオクラ入りという曲があったのだ。あっても当然なのだけれど、その当時はあまり表に出てこなかったのだ。

 サウンドトラックのイエローサブマリンに入っている曲なんか、まさにそうだし、サージェント時に録音されていた「ユ・ノウ・マイ・ネイム」なんて、最後のシングル「レット・イット・ビー」のB面として日の目を見た。当然、ポールは承認していないだろう。

 特に、ホワイトアルバムセッションに多いようだ。ポールの解散後初のソロアルバムに入っているというか、有力な曲である「ジャンク」が印象深い。ジョージも後のアルバムの主要曲となる「オール・シングス・マスト・パス」や「ノット・ギルティ」が入っている。1年にアルバム2枚では、捨てるほど名曲があったのだねえ。


 こちとらも年に2回ぐらい作品展がある。年に30点ぐらいの新作を描いているが、発表するのはわずかである。ビートルズと違って、日の目を見るのはほんのちょっとで、ほとんどお蔵入りである。お蔵入りといっても残っていればいいが、小説家が原稿用紙を丸めて放り投げるのと違って、たいてい上から違う絵を描き重ねるのだ。できはともかく、発表しないでボツになっている絵は、たくさんある。

 今回の展覧会の準備で、古い額縁の絵を入れ替える作業だ、前に入っていた絵の裏に、厚みを補強するための絵が入っているのを発見した。2010年あの因縁のイギリス・ツアーの後に描いた絵です。「いいね」、「拍手!」といったボタンがあるけど、「そんなにわるくない!」ていどの評価があれば、押してもらえるかもしれない。


2010-27☆zarutuburugu
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[2016/04/21 18:00] | ビートルズ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
レノン&マッカートニー頌
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『ビートルズの真実 里中哲彦・遠山修司』という本です。ありがちなタイトルです。ビートルズの本なんて何十冊も読んでいるし、だいたい文庫本なので、読んだことのある本の再発売かと思っていたら、昨年12月の新しい本でした。歴史の本を読んでいると、この話もその話も何度も他の本で読んだことがある、と思うことが多いが、不思議なことにこの本にはそんなところはない。それどころか、読んだことがある有名な本からの引用も、気づかなかったような話がたくさん出てきます。
以下、最初の方に出てくるところを書き出しました。


 ポールとジョンが主として才能の源であったことは疑う余地もない。音楽的な面から見ても私たち5人は対等ではなかった。二人の力が大きすぎ、残りの3人はたいしたものではなかった。(ジョージ・マーティン『耳こそはすべて』)ジョージ・マーティンはまた、ポールのことを『20世紀を代表する音楽の天才』とまで述べています。

 ビートルズの中ではポールが一番ミュージシャンとしての才能をもっていた。始めてあった頃、彼はピアノを上手に弾けなかったが、そこからレディ・マドンナまでは本当に短時間だった。ポールはまた、リンゴを含むほかの誰よりも技術的にうまくドラムを叩くことができた。(ジョージ・マーティン)

それ以前のディランは、「フォークの神様」を演じなくてはならなかったので、「ビートルズに夢中になっていることは、自分の胸にしまっておいた」らしい。2007年のローリング・ストーン誌のインタビューで、ポールのことを『自分が畏敬の念をいだいている唯一の人物』とまで語っている。


 ジョンはポールに完全に圧倒されたわけだ。ジョンは決心を迫られます。自分より実力のあるポールがクオリーメンに入ったら、リーダーの座が危ぶまれるのではないか。ひょっとしたら、ポールが自分のバンドを結成するかもしれない。そうしたら、自分たちのバンドはひとたまりもない。「ぼくはその時までは親玉だった。さて、あいつと組んだらどうなるだろう。要するに、ぼくはポールに惚れてしまったんだ」

 ポールはジョンと会う前から、作曲をしていました。さすがのジョンも驚いたようです。ポールはかなり早い時期からプロとしてやっていくつもりでいたのでしょうね。つくった曲はすべて二人の共作として発表することまで決めていました。

 ジョンのポールに対する嫉妬心が、二人を希代のソングライティング・チームにしたんじゃないかなあ。ジョンは演奏技術においても、流れるようなメロディを作曲する能力もポールにかなわないと思っていたんじゃないか。そこでジョンはポールにないものを探した。のちにジョンは「ぼくが音楽界にした大きな貢献は、ポール・マッカートニーを発掘したことだ」と語っています。

 世間が仲違いをしていると思いこんでいた頃、ジョンとポールはロサンジェルスで再開(74年)、二人にしかわからない昔話に花を咲かせたり、スタジオでのジャム・セッションを楽しんでいる。70年代の後半には、ポールはジョンの住むダコタ・アパートを何度も訪れています。ジョンは「ポールの悪口を言っていいのは俺だけだ。他の人間が言うのはゆるせない」とまで発言している。

 ソロになってはじめて、共作者の存在がどれほど大きなものだったかを痛感したようですね。ジョンにしても、ポールの存在がいかに大きかったかは、ソロ作品の数枚を聴けばわかります。ポールは90年のインタヴューで、「共作者がほしいね。実際ジョン・レノンを越える人間なんているはずがないと思っていたし、その考えに今も変わりがない。彼はベストだった。ベストの上はないんだよ」との心情を吐露しています。

ビートルズの真実 (中公文庫)
ザ・ビートルズ・サウンド 最後の真実 <新装版>
メイキング・オブ・サージェント・ペパー

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[2015/04/17 16:54] | ビートルズ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
『A Hard Day's Night 』と、コピーできないCD。 その4
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☆これぞ変わり者、アメリカ盤『A Hard Day's Night 』


 このように、イギリス本国で6枚のアルバムを出した時点で、アメリカ盤は、曲数を少なく(水増しというか水減らし)して、8枚も出したのだが、さらに他にもあった。映画のサントラである『A Hard Day's Night 』は、キャピトルではなくて、別の会社から出ていたのだ。

 『A Hard Day's Night 』はイギリスオリジナルでは、A面が映画音楽、B面は映画と関係のない曲という構成だ。やはりここでも大幅な水減らしをして、A面曲とあとは、間に映画関係のインストルメントル曲で埋めて、1枚のアルバムとしている。

 でかでかとSTEREOと書いてあるが、映画用音源を使っているため、疑似ステ疑惑もある。持っているのはLPのため、確認していない。これってCD化されていないよね。


 そんでもって、この『The Capitol Albums, Vol. 1』という4枚組CD。パソコンにコピーできない。つまり携帯音楽プレイヤーで聴けないではないか。パソコンに挿入すると、なにやらCD独自のプレイヤー画面が出てきて、それで再生することができるだけで、コピーはできない。

 ポールの最近のCDでもそうだけれど、今時こんな、姑息な手段を使うとは。なんらかの裏コピーツールを使う手もあるのかもしれないが、そこまで頑張ることもない。デジタルでダメなものはアナログ録音で行きましょう。

 誰でもできる簡単な方法としては、ソニーの携帯音楽プレイヤーの録音機能を使う。CDプレイヤーのヘッドホン端子から録音する。シンクロ録音というのを使うと、再生と同時に録音が始まり、曲と曲の間に、トラックナンバーを入れる。ただ、最初の音の入りで、録音がほんの少し遅れるためか、つんのめったような音でスタートする。

 もうひとつ、CDレコーダーで、別のCDにアナログでコピーする。細かく書くと、CDプレイヤーから光ケーブルでCDレコーダーにつなぎ、音楽用CD-RWに録音する。そのCD-RWから、記録用CD-Rにコピーする。それをパソコンに録音する。

 CD-RWからでは、録音できなかった。しかしCD-Rからでも、不要ファイルが2つ挿入されたあげく、最後の1曲が、エラーとなり録音できなかった。どんなコピーガードなんだ、いったい。

 最後の1曲と言っても、ステレオのあとにモノが、つまり2重に曲が入っているので、モノの1曲が抜けても、どうせ聴かないから問題なし。さすがに携帯音楽プレイヤーより、こっちの方が、断然音質がいい。

 今となっては、この2トラック録音のステレオが、とてもいい。


The Beatles - (The History of) Strawberry Fields - Part 1



レットイットビー 





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[2011/11/07 16:07] | ビートルズ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
ビートルズ 初期4枚は ステレオで。 その3
BA3 Somethings

☆『SOMETHING NEW』もLPで持っている。


SIDE-A
1. I'll Cry Instead ぼくが泣く
2. Things We Said Today 今日の誓い
3. Any Time At All エニイ・タイム・アット・オール
4. When I Get Home 家に帰れば
5. Slow Down スロウ・ダウン
6. Matchbox マッチボックス

SIDE-B
1. Tell Me Why テル・ミー・ホワイ
2. And I Love Her アンド・アイ・ラヴ・ハー
3. I'm Happy Just To Dance With You すてきなダンス
4. If I Fell 恋におちたら
5. Komm, Gib Mir Deine Hand 抱きしめたい(ドイツ語版)


 アメリカ盤8枚CDのアマゾンによる解説。
 -『The Capitol Albums, Vol. 1』アメリカのキャピトル・レーベルが1964年に発売した4枚の編集盤『MEET THE BEATLES』 『THE BEATLES SECOND ALBUM』 『SOMETHING NEW』 『BEATLES '65』が、ボックス収納で登場!87年(この年イギリス・オリジナル盤が正規盤としてCD化。これに伴い各国編集盤はすべて廃盤)以来、17年ぶりにアメリカ編集盤がCDで蘇る。
各アルバム、ステレオ・ヴァージョン&モノ・ヴァージョン両方を収録。全45曲中12曲がイギリス・オリジナル・アルバム未収録曲。-

 -『The Capitol Albums, Vol. 2』は、イギリスでのリリース順に従って、3月に『The Early Beatles』、6月に『Beatles VI』、8月に『Help!』サントラ盤、そして12月に『Rubber Soul』US盤と、ビートルズのスタンダードを初めてモノラルとステレオの両方で収録した。
 イギリス盤の『Please Please Me』と『Beatles for Sale』はモノラルしかないため、「Please Please Me」、「Twist and Shout」、「Kansas City/Hey Hey Hey Hey」、「What You're Doing」、「Every Little Thing」を始めとする本作収録曲の大半がステレオ録音による初のCD化となっている。また、『Help!』のケン・ソーンの副産物的な音楽(ジェイムズ・ボンドの007シリーズのテーマもイントロとして収録)、ワイドセパレーションのステレオ・ミックスでの『Help!』と『Rubber Soul』(1987年イギリス盤のジョージ・マーティンのデジタル・リミックスではない)の初CD化でもある。
 92曲中82曲がこれまでCD化されていなかったのだ。『The Capitol Albums, Vol. 1』ほどの音速の啓示はないが(あちらは32曲の初ステレオCD化が含まれていたが、本作では14曲のみ)、聴く価値のあることは間違いない。-
(以上、アマゾンの説明です)


 ビートルズも後期になると、モノとステレオのミックスは、別テイク物を使っているようで、微妙に違うみたいだ。今回手に入れた、このアメリカ盤4枚組CDは、1枚に、最初はステレオ、それに続けてモノで、両方入れてある。それでも50分ちょっとである。

 現行のイギリス版CDは1987年の初CD化の時に、ジョージ・マーティンがリミックス・リマスターしたもの。したがって、このアメリカ盤CDに入っているモノは、現行CDのモノとは、違うようだ。解説書によると、ビートルズ現役時代のモノミックスに戻された形と書いてある。

 オリジナルのモノ、ステレオミックスをモノラル化したもの、ジョージ・マーティンがリミックス・リマスターしたもの。の3つが、どのように違うのか?
 今回新たに、米キャピトルのデュオフォニックという疑似ステレオまで出てくるとは。

さらに、シングルで出ていた曲は、モノラル音源しかなかったようで、他の曲にあわせるため、そのキャピトルの疑似ステレオがかけられている曲が7曲あります。日本版は、逆に、全部モノに合わせたようです。ステレオミックスをモノラル化したものと元々モノラルだったシングルです。

 オール・マイ・ラビング(ALL MY LOVING)には、赤盤仕様もあるそうだが。

 私の持っている古いイギリス盤LPの「プリーズ・プリーズ・ミー(PLEASE PLEASE ME)」は、ちゃんとステレオなんだけど、どのような位置づけになるのだろうか。キャピトルのステレオと同じものなのか、違うのか。昔買ったLPは、国内外問わず全部ステレオだし、シングルは「レット・イット・ビー」に至るまでモノなんだけど。


  







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[2011/10/25 22:05] | ビートルズ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
「ミート・ザ・ビートルズ!」をステレオで聴く。その2
BA1 Meet_s



 ほんでもって、実際に手に入れたLPで、いちばん早いのは、うちの両親がアメリカへ行ったときに(ただの観光旅行だ)買ってきてもらったものだ。それが偶然
「ミート・ザ・ビートルズ!」と「アビーロード」だった。
言うまでもないが、アメリカで最初に出たアルバムと、最後にレコーディングしたアルバムだ。

 どうも最近、ビートルズの初期のアルバム(のCD)を聴いても、気分が盛り上がらない。こりゃあ、年取ったせいか!と思っていた。ところがどっこい、それは、前回書いたように、CD化の段階で、4枚目までモノになったせいではないのか。

 ジョージ・マーティンなんかは、「サージェント・ペパーは、モノで聴かないと」いかんぜよ、全然違うぜよ。と言っているが、ホントにそうだろうか。ホワイトアルバムまで、モノミックスまではビートルズが時間をかけて、何日もかけてやり直したが、ステレオは、ビートルズはノータッチで、私たち(マーティンとエンジニア)が、カンタンに作ったとも言っている。

 エンジニアのエメリックによると、マーティンもほとんど関与していないようだ。まあ、エメリックに言わせると、テープ編集からなにから、ほとんどエンジニアがやっていて、プロデューサーは楽譜を書くぐらいしか、あんまり仕事をしていないように見えるが。


 アメリカのキャピトルは、最初の頃ビートルズのレコードを出す気がなく、「プリーズ・プリーズ・ミー」「フローム・ミー・トゥ・ユー」「シー・ラブズ・ユー」などは、他のレコード会社が出した。したがって、これらの曲は、アルバムに入っていない。

 出遅れたキャピトルは1964年に、一気にビートルズのLPを4枚も出す。
「Meet the beatles !」「The Beatles' second album」「Something new」「Beatles '65」

 ちなみに日本でも「Meet the beatles !」「The Beatles' second album」のジャケットを使い、曲目はイギリスともアメリカとも違うLPが出ていた。日本版の方が曲数が多いから、どうみても、間違ってアメリカ盤を買ったら、損した気分になったにちがいない。

 イギリス版は14曲入りで、モノだったが、アメリカ盤は12~11曲入りと、枚数を稼ぐために、曲数が少なかった。今聴くと、時間の少なさに驚く。全部聴き通して26分か27分しかかからない。ただしこれがステレオなのだ。

 そして特に最初の「ミート・ザ・ビートルズ!」は、良い曲が多く、ほとんどがレノン=マッカートニーのオリジナル曲である。ちなみに最初はマッカートニー=レノンと表記されている。まあ、日本版の方が、後のことを考えずと言うか、シングルの名曲などもぎっしりいれているけど。


Meet the beatles ! アメリカ盤 (ステレオと疑似ステレオ)
1. I WANT TO HOLD YOUR HAND (2;25)
2. I SAW HER STANDING THERE (2:55)
3. THIS BOY (2:15)
4. IT WON'T BE LONG (2:13)
5. ALL I'VE GOT TO DO (2:04)
6. ALL MY LOVING (2:09)
7. DON'T BOTHER ME (2:29)
8. LITTLE CHILD (1:47)
9. TILL THERE WAS YOU (2:15)
10. HOLD ME TIGHT (2:33)
11. I WANNA BE YOUR MAN (2:00)
12. NOT A SECOND TIME (2:11)


日本盤(ステレオミックスをモノラル化したもの、選曲は一番良い)
A面
1. 抱きしめたい(I WANT TO HOLD YOUR HAND)
2. シー・ラブズ・ユー( SHE LOVES YOU)
3. フローム・ミー・トゥ・ユー( FROM ME TO YOU)
4. ツイスト・アンド・シャウト(TWIST AND SHOUT )
5. ラブ・ミー・ドゥー(LOVE ME DO)
6. ベイビィ・イッツ・ユー(BABY IT'S YOU)
7. ドント・バザー・ミー(DON'T BOTHER ME)
B面
1. プリーズ・プリーズ・ミー(PLEASE PLEASE ME)
2. アイ・ソー・ハー・スタンディング・ゼア(I SAW HER STANDING THERE)
3. P.S.アイ・ラブ・ユー(P.S.I LOVE YOU)
4. リトル・チャイルド(LITTLE CHILD)
5. オール・マイ・ラビング(ALL MY LOVING)
6. ホールド・ミー・タイト(HOLD ME TIGHT)
7. プリーズ・ミスター・ポストマン(PLEASE MR. POSTMAN)


  




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[2011/10/21 20:23] | ビートルズ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
ビートルズ 4枚までは モノで出し。 その1
BA4 Beat 65s





 先月、カーペンターズのアルバムを全部聞き直して、どういう流れか、今月はビートルズに入っています。

 最初の「プリーズ・プリーズ・ミー」から6枚目「ラバー・ソウル」まで聴き直したところです。(ハードディスクに入れ直すついでに聴いているのですが)今ではなんとなく、あたりまえのような気にもなっていたのですが、改めて考えると、ヘンなことがあります。

 現行CDが「プリーズ・プリーズ・ミー」から4枚目「ビートルズ・フォー・セール」までモノラルなのです。5枚目「ヘルプ」からは、何ごともなかったかのような、もともとのステレオ(だと思う)で製品化されています。

 昨年読んだエンジニア:ジェフ・エメリックの本によると、ビートルズとプロデューサーのOKは、モノラル版までで終了し、ステレオ版作成はエンジニアたちにまかせられていたようだ。楽しんで作っていたみたいだが、たとえヘンなものが出来ても、ビートルズは知らないということだ。ステレオで聴く人なんかほとんどいなかったんだろうし。

 そのせいか4作目までモノラルである。これは、本家EMIがステレオ盤の出来が悪かったことを認めているということか。しかし、1955年頃のクラシックのステレオ録音に比べるまでもなく、「ヘルプ」以降だって、バランスが取れているわけではない。

 散歩中に、「ラバー・ソウル」などを聴くのだが、安全のために、片耳だけで聴いていることがある。そうすると、演奏のみでボーカルなしに聞こえたり、その逆で、ほとんどボーカルしか聞こえないこともある。(逆に、愉しいけど)ボーカルぐらい、センターに定位させんかい。

 しかし、先日のカラヤン『トロヴァトーレ』でも書いたが、最初に(出来が悪いとはいえ)ステレオで聴いていたものを、いまさらモノラルで聴かされても、非常なる物足りなさを感じるのだ。

 いま、ステレオとモノラルと両方聴いてみた。
主に、I Saw Her Standing ThereとAll My Lovingである。
全部が一本に混じっているモノラルよりも、(出来が悪いとはいえ)(何度も言うな!)
ステレオの方が、演奏部とボーカル部が分離しているので、よりクリアで生々しく感じる。
私が聴いていたのはコレだ!! 


  




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[2011/10/19 20:55] | ビートルズ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
カーペンターズ・ボックス フロム・ザ・トップ P.S.
アルバム1-6x



 なんだかわからず借りてきたのだが、『カーペンターズ・ボックス フロム・ザ・トップ』という4枚組CD。音楽ものセットとは思えない、見開き4枚のCDを折りたたんだ、縦に細長い豪華な組CDだ。

 曲目については、デビュー前の曲と、後半は、つまり半分くらいは知らない曲が入っている。20曲が未発表の作品で、他の40曲はリミックスがされているそうだ。

 特にディスク2の、4枚目と5枚目のアルバムから、ほんのちょっと抜いただけの、ベスト盤的な部分もある。が、たとえば7枚目の「見つめあう恋」からは、タイトル曲も入らず1曲のみ。ベストとしては「恋よ さようなら」とか「ジャンバラヤ」が入っていないのはおしい。

 リミックスされているといっても、ほとんど同じだし、インタビューやCM曲などの知らない曲と混じっている。各曲にリチャードの解説がついているが、どういうつもりでこんな変な(失礼!)選曲をしたのかが、さっぱりわからない。普通のアルバムに入っていない曲だけで構成してほしいものだ。

 アルバム名では、日本版だけの名称に混乱がある。
1枚目「涙の乗車券」が「オファリング」(これは初めて聞いた)
2枚目「遙かなる影」が「愛のプレリュード」(これは日本では…の但し書きあり)
3枚目「カーペンターズ」は「スーパースター」ということになっている。。
4枚目「ア・ソング・フォー・ユー」は「トップ・オブ・ザ・ワールド」ということになっている。ファーストアルバムだけ、知らなかったが、後はその当時から常識であった。それなのに未だに、40年も前の、アルバム初出時の呼び方で解説書に書いてあるとはどういうことだ。

 前半は意外なほどにリチャードのボーカルが入っているなーと感じた、先日、7枚目までのアルバムを全部聴き通した身としては、半分はつまらなかったが、後半は味わい深いものがあった。

 そのあと、1枚目、デビュー前の部分を聴いてみると、これがまた良い曲がある。シンプルでカーペンターズの原型があるような楽しめる曲が入っている。2枚組ホワイトアルバムで最後にリンゴが歌う、ジョンが作った「グッドナイト」も歌っている。デビューシングルもそうであるが、2枚目のアルバムにも「ヘルプ」が入っている。驚くほどアレンジを変えているとはいえ、リチャードはジョンが好きなのか?




フロムザトップ


カーペンターズのBOXセット「フロム・ザ・トップ」が収録曲、形態を一新して登場!!全73曲(4時間10分14秒)収録!!
1991年に「カーペンーズ大全集」のタイトルで発売され、後は1994年に「カーペンターズ・ボックス?フロム・ザ・トップ」として発売。(POCM-9505) 今回一部曲を入れ替え、変更して新たに「エッセンシャル・コレクション・ボックス」としてリリース。新たに加わった曲に関してはリチャード・カーペンターによる解説も追加。

ディスク:1
1. キャラヴァン2. パーティング・オブ・アワ・ウェイズ3. ルッキング・フォー・ラヴ
4. アイル・ビー・ユアーズ5. アイス・ティー6. ユール・ラヴ・ミー
7. オール・アイ・キャン・ドゥ8. 恐れないで9. 祈り10. ワンダフル・パレード
11. グッドナイト12. 私のすべてをあなたに13. 眠れない夜14. 涙の乗車券
15. ゲット・トゥゲザー16. インタビュー17. メイビー・イッツ・ユー18. 遙かなる影
19. 愛のプレリュード20. メリー・クリスマス・ダーリン21. ふたりの誓い

ディスク:2
1. スーパースター2. 雨の日と月曜日は3. あなたの影になりたい4. 動物と子供達の詩
5. ハーティング・イーチ・アザー6. トップ・オブ・ザ・ワールド7. 愛にさよならを
8. サンタが街にやってくる9. マスカレード10. カンタ(シング~スペイン語ヴァージョン)
11. イエスタデイ・ワンス・モア〈メドレー〉12. a)ファン・ファン・ファン
13. b)この世の果てまで14. c)ハイ・ロン・ロン15. d)デッドマンズ・カーヴ
16. e)ジョニー・エンジェル17. f)燃ゆる瞳18. g)アワ・デイ・ウィル・カム
19. h)ワン・ファイン・デイ20. イエスタデイ・ワンス・モア(リプライズ)
21. ラジオ・コンテスト・アウトテイク

ディスク:3
1. プリーズ・ミスター・ポストマン2. オンリー・イエスタデイ3. ソリテアー
4. グッド・フレンズ・アー・フォー・キープス5. オーディナリィ・フール6. 青春の輝き
7. フロム・ディス・モーメント・オン8. サントリー・ポップCM 1
8. サントリー・ポップCM 210. ふたりのラヴ・ソング
11. 星空に愛を(コーリング・オキュパンツ)12. 主は生れ給いぬ13. ホワイト・クリスマス
14. リトル・オルター・ボーイ15. アヴェ・マリア

ディスク:4
1. 愛のゆくえ2. リトル・ガール・ブルー3. イフ・アイ・ハド・ユー
4. マイ・ボディ・キープス・チェンジング・マイ・マインド5. 時の流れに
6. メドレー:シング~去りし時を知って~涙でさようなら~いつの日か愛に~愛のプレリュード
7. タッチ・ミー8. 涙の色は9. ウェディング・ソング10. ナウ




  




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[2011/09/08 16:55] | ビートルズ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
今、聴いてみる カーペンターズ・ベスト
アルバム1-6




 突然ですが、カーペンターズのアルバムを立て続けに聴いてみました。
『遙かなる影』『カーペンターズ』『ア・ソング・フォー・ユー』『ナウ・アンド・ゼン』『緑の地平線』『見つめあう恋』、要するに2枚目から7枚目までの6枚のアルバムです。

 ビートルズは、レコーディングセッションで、まず出来のいい曲をシングルで出してしまい、残りの曲でアルバムを構成しました。解散後もポールはこの路線を続けています。したがって、けっこう一番いい曲がアルバムに入っていないのです。「シー・ラブズ・ユー」「ストロベリー・フィールズ」とか「ヘイ・ジュード」「愛こそすべて」など。逆に「オール・マイ・ラヴィング」「イエスタディ」「オブラディ-オブラダ」などの名曲はシングルカットしてません。余裕があるから出来ることですが。

 カーペンターズは、シングルで出した曲も、もれなくアルバムに入っているので、今となってはわかりやすくていいです。しかも、オリジナルは少なく、すでにヒットした曲を焼き直して、さらに名曲に仕上げています。

 聴いていて、中島みゆきの「リバイバル」を思い出しました。
忘れられない歌が また流れてきた。
私のために作って、歌ってくれた あの歌が。
今は、誰のために歌っているのだろう。
やっと忘れた歌が もう一度はやる。 というような内容だったと思う。

 そう思って聴く、今聴いて、ひときわいい曲。目立たない曲集はやめて、あえて、かなりオーソドックスな選曲にしてみました。


涙の乗車券(ファーストアルバムから、もちろんジョン) 
恋よ さようなら(I'll Never Fall in Love Again、バカラック)
雨の日と月曜日は(Rainydays And Mondays、ロジャー・ニコルス、ポール・ウィリアムス)
ふたりの誓い(For All We Know)
スーパースター(Superstar、レオン・ラッセル、ボニー・ブラムレット)
ア・ソング・フォー・ユー (A Song For You、レオン・ラッセル)
トップ・オブ・ザ・ワールド (Top of the World、John Bettis, Richard Carpenter)
ジャンバラヤ (Jambalaya (On the Bayou)、Hank Williams)
イエスタデイ・ワンス・モア (Yesterday Once More、John Bettis, Richard Carpenter)
この世の果てまで (The End of the World、Silvia Dee, Arthur Kent)
プリーズ・ミスター・ポストマン - "Please Mr. Postman"
愛は木の葉のように - "Love Me For What I Am" (J. Bettis, Palma Pascale)
見つめあう恋 - "There's a Kind of Hush" (Les Reed, Geoff Stephens)


 この中でオリジナルなのは、トップ・オブ・ザ・ワールド、イエスタデイ・ワンス・モア、愛は木の葉のように 、の3曲だけ。並び替えて、ベストアルバム風にしたいが、そうすると、トップは「スーパースター」で終曲は「ふたりの誓い」で決まりです。

3枚目の『カーペンターズ』というシンプルなタイトルのアルバムは、『ザ・ビートルズ』(ホワイトアルバム)を意識してか、わら半紙みたいな質素なジャケットです。LPでは、「ふたりの誓い」がA面最後の曲、B面最初が「スーパースター」なのだが、CDになってしまうと、この2曲が続いてしまって具合が悪い。

 うーん、並べ替えたい。

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[2011/08/28 21:29] | ビートルズ | トラックバック(0) | コメント(2) | page top
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