■ それが出れば画になりますよ 『草枕』  11月の図書 ■
沈黙のすすめ


☆チュニジア2010 



 ウォークマンの利用頻度ははんぱではない。散歩中ばかりではなく、部屋でもスピーカーをつないで、よくスピーチや朗読などを聴いている。お風呂に入っているときや、大根やキャベツを切っているときも、なにかかけている。

 それで、新約聖書や、コーラン解説や、古事記や、源氏物語や和歌などいろいろあるが、小説の朗読も不思議と楽しめる。ふつうでは絶対に読まないような小説でも、朗読で聴くとおもしろいことがある。

 それで、ここ数年、寝入りばなに聴くと落ち着くという、本を読む気には全くならない、有名な小説がある。
夏目漱石の『草枕』である。
なんとCD5枚組である。
吾輩は猫である、坊っちゃん、に続く3作目が『草枕』。
たしか『三四郎』と『それから』は読んだことがあるんだけどね。
他のは読む気がしなかったのだ。ふつうだと思う。

 これは、小説ということになっているが、現代の小説とはだいぶ違う。ストーリーが流れることはなく、随所に漱石の芸術論や哲学が長々と語られている。その間に、主人公の女性と、さらにほんのちょっと親族が出てくるだけだ。

 そうそう、主人公は画家なのだ。しかし、特に気にもならないし、このお話に、画家である必要があるのか疑わしい。漱石はロンドン留学の時に見た、ミレイのオフィーリアをたとえに出しているが、絵画に造詣が深い雰囲気はまったく出ていない。

 そういうことと、関係があるのかないのか、もしかしたら朗読がすばらしいのかもしれない。日下武史さんの朗読。
とにかく、これを聴いていると、落ち着くのだ。




以下、ウィキペディアの解説によると

『草枕』(くさまくら)は夏目漱石の小説。1906年に『新小説』に発表。熊本県玉名市小天温泉を舞台にして、著者のいう「非人情」の世界を描いた作品である。

「山路(やまみち)を登りながら、こう考えた。」という一文に始まり、「智(ち)に働けば角(かど)が立つ。情に棹(さお)させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい。」と続く冒頭部分が有名である。初期の名作と評価される。


あらすじ

日露戦争のころ、当時はやや歳をとった30歳の洋画家である主人公が、山中の温泉宿に宿泊する。やがて宿の「若い奥様」の那美と知り合う。出戻りの彼女は、彼に「茫然たる事多時」と思わせる反面、「今まで見た女のうちでもっともうつくしい所作をする女」でもあった。そんな「非人情」な那美から、主人公は自分の画を描いてほしいと頼まれる。しかし、彼は彼女には「足りないところがある」と描かなかった。ある日、彼は那美と一緒に彼女の従兄弟(いとこ)で、再度満州の戦線へと徴集された久一の出発を見送りに駅まで行く。その時、ホームで偶然に「野武士」のような容貌をした、満州行きの為の「御金を(彼女に)貰いに来た」別れた夫と、那美は発車する汽車の窓ごしに瞬間見つめあった。そのとき那美の顔に浮かんだ「憐れ」を横で主人公はみてとり、感じて、「それだ、それだ、それが出れば画になりますよ」と「那美さんの肩を叩きながら小声に云う」という筋を背景に、漱石の芸術論を主人公の長い独白として織り交ぜながら、「久一」や「野武士(別れた夫)」の描写をとおして、戦死者が激増する現実、戦争のもたらすメリット、その様な戦争を生み出す西欧文化、それに対して、夏にまで鳴く山村の鶯(ウグイス)、田舎の人々との他愛のない会話などをとおして、東洋の芸術や文学について論じ漱石の感じる西欧化の波間の中の日本人がつづられている。また、漱石がこだわった「探偵」や「胃病」が脈絡無くキーワードとしてでる。

草枕 上 新潮CD
草枕 下 新潮CD



コウンゴルト『死の都』ラインスドルフ1975年
『椿姫』 ルチア・アリベルティ1989年

『ドン・ジョヴァンニ』クリップス1955年
『ドン・ジョヴァンニ』マックス・ルドルフ指揮 1955年
紅雀 松任谷由実
レット・イット・ビー…ネイキッド ザ・ビートルズ
パスト・マスターズ Vol.2 ザ・ビートルズ
イルカ ベスト イルカ
コバルト・アワー 荒井由実
リインカネーション 松任谷由実

るるぶ滋賀びわ湖 '12?'13 
るるぶ京都を歩こう '12 
60歳までに1億円つくる術 内藤 忍
しがみつかない死に方 孤独死時代を豊かに生きるヒント 香山 リカ
南紀・熊野・伊勢 てくてく歩き 実業之日本社
薬膳レシピ12か月 健康でありたいシニア夫婦のために 幸井 俊高
長生きしたい人は「鏡」を見なさい 南雲 吉則
大いなる謎平清盛 川口 素生
君は1万円札を破れるか? 苫米地 英人
幻想と覚醒 苫米地 英人
脱力のすすめ 「おまかせ」で生きる幸せ論 小林 正観
滋賀・びわ湖 '13 大津・長浜・信楽 マップルマガジン
ここだけは行ってみたい イタリアの景色 世界名景紀行 ピエ・ブックス
人はひとりで死ぬ 島田 裕巳
逃げない生き方 島田 裕巳
宇宙方程式の研究 小林正観
ここだけは行ってみたい イタリアの景色 世界名景紀行 ピエ・ブックス
料理が楽しくなる食材選び便利帳 渋川 祥子
滋賀・びわ湖 '13 大津・長浜・信楽 マップルマガジン
るるぶ奈良 '12?'13 
「生」と「死」の取り扱い説明書 苫米地 英人
ザ・ビートルズレコーディング・セッションズ マーク・ルーイスン

買った本
空腹が人を健康にする 南雲 吉則
新人賞の取り方おしえます 久美沙織
もう一度だけ 新人賞の取り方おしえます 久美沙織
「そ・わ・か」の法則 小林正観
ダメな自分を救う本 石井裕之
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[2012/12/03 19:05] | 今月の図書 | トラックバック(0) | コメント(2) | page top
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コメント
CD5枚組ってすごいですね。朗読は、何かしながらても、寝ながらでも聞けるからいいですね。youtubeの朗読はよく聞きますよ。

にけさんは海外に長くいってらしたのですか。
いいですね。写真に写ってる建物とか、佐伯祐三が描いた絵そのものみたいですもんね。
[2012/12/03 22:05] URL | abe #- [ 編集 ]
あべさま、ありがとうございます。

海外は、そんなに行ってませんよ。
年に2回ぐらい、ふつうのツアーに参加してるだけです。それも、一昨年のアイスランド噴火でロンドンに足止め事件、以来行ってません。

こんど漱石の「こころ」を調べたら、10枚組でした。(泪)
[2012/12/04 10:40] URL | にけ #- [ 編集 ]
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