セザンヌのアトリエ 3
セザンヌアト5

セザンヌのアトリエのつづき。


 読者の精神を寝かさないためにあるものなのだ。

 何が言いたいのかというと、羊の群れに任せて書いて、うまくいかないと思ったら破り捨てて書き直せばいいのだ。小説は人前でするコンサートではないのだから、何度でも書き直してうまくいったテイクだけを残していけばいい。
 ここで「うまくいく」というのは、登場人物たちがそれぞれの個性をじゅうぶんに発揮することであり、その情景にある風景や物などの要素が小説の流れを事前の青写真をこえて引っぱっていくことだ。小説がうまくいかないのは、登場人物たちが勝手なことをやったり言ったりするからではなく、お行儀よく作者の青写真の範囲内で振る舞ってしまうからだ。『小説の自由  保坂和志』より


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テーマ:絵画 - ジャンル:学問・文化・芸術

[2013/08/07 18:55] | アートライブ2013 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
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