『フィガロの結婚』 レヴァイン90 HL
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☆このザルツブルグの魔笛はとてもよかったレヴァイン。


ジェームズ・レヴァイン指揮 メトロポリタン歌劇場管弦楽団&合唱団1990年

フィガロ:フェルッチョ・フルラネット
スザンナ:ドーン・アップショウ★★
伯爵夫人:キリ・テ・カナワ
アルマヴィーヴァ伯爵:トーマス・ハンプソン
ケルビーノ:アンネ・ゾフィー・フォン・オッター
バルトロ:ポール・プリシュカ★
マルチェリーナ:タチアナ・トロヤノス★

 もはやなかなか新しいレコードが手に入らない『フィガロの結婚』です。今回もハイライト版です。レヴァインはともかく、歌手が揃っているので聴いてみたいと思っていました。レシタティーヴォで使われるのがチェンバロではなくて、ピアノフォルテ(らしい)。ワルターかフルトヴェングラーの時代じゃあるまいし、と文句を言うほど悪くはないが、慣れるまで違和感は感じます。

 レヴァインの指揮が予想以上に気持ちいい。得意の「魔笛」の演奏を聴いているかのようだ。いつものように余計なクセや感情移入はないので、ショルティとベームの中間ぐらいのコクのある演奏だと思う。第4幕フィナーレも悪くない。

 ハイライト版でいうのも何だが、歌手の方は期待はずれだ。録音のせいかもしれない。アリアなどの歌声に、全般的に魅力を感じない。映像で見たことのあるキリ・テ・カナワは、映像はともかく、CDではショルティ盤など、そんなに悪くないはずだったが、なんだかあまりよくない。くぐもったような音質だ。フェルッチョ・フルラネット、アンネ・ゾフィー・フォン・オッターも、どこといって悪くないのに、ぱっとしない。なんだか若さに欠ける。

 トーマス・ハンプソンはアルマヴィーヴァ伯爵にうってつけだと思っていたが、アリアに力強さがたりない。こんなはずじゃないと思うので、他に歌っているの期待したい。バルトロのポール・プリシュカは、とても重くて不足はない。マルチェリーナのタチアナ・トロヤノスは、残念ながらアリアが載っていないけれど、重唱で聴く限り全曲盤では最高かもしれない。

 この点、スザンナのドーン・アップショウも全体的には似たようなものだ。ハイティンク指揮のザルツブルグ公演で、とても魅力的なスザンナの映像を何度も見たので、スザンナにピッタリかと思っていたら、CDだとそうでもない。グリストやバトルに近い、要するにデスピーナみたいな声だ。ところがどっこい、第4幕アリアがすばらしい。このアリアは全曲中の要ですが、限界と思えるぐらい遅く丁寧に歌っています。テンポはおそらくレヴァインの指示なのでしょう。遅くてついて行けないという人もいるかと思いますが、私は感動しました。そしてアリアの最後で、他のどのレコードでも聴いたことのない高い声を出します。
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テーマ:クラシック - ジャンル:音楽

[2013/10/14 17:30] | フィガロの結婚 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
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