キリ・テ・カナワのヴィオレッタ
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☆ 全曲盤があるとは知らなかった。


 キリ・テ・カナワは、ドミンゴやパヴァロッティやショルティやレヴァインのように、有名でたびたび目にするが、積極的に聴く気にならならない人である。残念ながら。聴く気だったら少しあるが、見る気にはまったくならない。

 『フィガロの結婚』で言うと、ベームのビデオとショルティのレコードで伯爵夫人を歌っている。しかし、両指揮者ともにヤノヴィッツとポップが歌っているビデオがあるのだから、デイム・キリには手をのばさない。

 伯爵夫人はシュワルツコップとヤノヴィッツでほとんど満足していて、他の役を含めてもデラ=カーザ、トモワ=シントウとスチューダーとグルベローヴァで占められている。かといってルチア・ポップのようにスザンナやパミーナ、デスピーナ、夜の女王を歌うわけでもなく、キャスリーン・バトル、アン・マレイでもない。何を聴いたらはまるのか分からないのだ。

 彼女が得意としていそうなプッチーニをあまり聴かないせいもあるのかもしれない。最初に来日したときは、シノーポリ指揮の「マノン・レスコー」だったような気がする。テレビ放映もされたので、何度か見たのだが、良さが分からなかった。

 たまたま3組のアリア集を聴いてみた。意外にも、それぞれ聴き応えがある。
君こそは春 ドイツ・オペラ・アリア集 キリ・テ・カナワ
Kiri Te Kanawa 87 Mozart Arias Tate  モーツァルトアリア集
Kiri Te Kanawa 81 Verdi & Puccini Arias ヴェルディ&プッチーニアリア集

 実は、この1981年録音のヴェルディのアリアは、この頃、つまり30年ぐらい前に聴いていた。確かLPではなくて、カセットテープだった。「椿姫」のレコードに関しては、LPとCDを含めて、一組しか持っていない。ルチア・アルベルティの歌っているものだ。その他聴いたのは、全部借り物。だから自信を持って言っているわけではない。

 自腹を切って本を買わないと身につかないとはよく言われるところだ。しかし、今でも半分の部屋が倉庫のようになっているので、めったに買う気にならない。今年買ったCDは、ハイティンクの「タンホイザー」だけだ。それでだいたい、買ったものは気に入らない。

 第1幕の最後「ああそはかの人か」という有名なアリア。この曲がキリ・テ・カナワで聴いてはじめていい曲だと思った。アンナ・ネトレプコの印象と似ていて、他の曲を歌っても何とも思わないが、彼女のヴィオレッタだけは特別に好き、のようだ。アリア集で歌っているこの曲に関しては、ネトレプコよりも、誰よりもいい。まったく、わたしの見識を疑う話だ。




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テーマ:クラシック - ジャンル:音楽

[2013/11/15 18:04] | 椿姫 | トラックバック(0) | コメント(2) | page top
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コメント
このCDは、見覚えあります。ありましたね。確かに。。
キリ・テ・カナワのCD,これは見かけたことあります。

この画面を見て、随分、面白いキャストだなって、今思っています。

2010年代になって本当にめっきり、歌手でまともな人がいない!!何でも屋も多いですね。

昔25年前は70年代・80年代に活躍した歌手と、これから伸びる歌手が混在していた唯一の時期ですね。
[2013/11/15 21:48] URL | 今昔人 #- [ 編集 ]
今昔人さん、ありがとうございます。
 このCD見たことがあるんですか。私はアリア集しか知りませんでした。そうですね、オペラを聴き始めた頃は、来日公演でも有名な歌手が目白押しでした。

最近では、トリノ歌劇場の来日で仮面舞踏会に出る、オクサナ・ディカは聴いてみたいです。
[2013/11/16 22:06] URL | にけ #- [ 編集 ]
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