豊かさはどこから来るか
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 ミチオ・カク教授によると、人間の老化は、「ミトコンドリアDNAのコピーミスの蓄積によるもの」だそうだ。だが、もう一つ気になっていたことがある。

 文明社会の豊かさはどこから来るかということだ。

 日本だって、ほんの何十年か前までは、ほとんどの人が農業に従事していて、それほど裕福ではなかった。お米や野菜を作っていただけなので、それほど蓄えもない。凶作の時は芋だけ食べ続ける、などということもある。ベトナムとかブータンなんかと、そんなに違わなかったはずだ。世界じゅうのほとんどの地域でそんなに変らなかったのではないか。

 裕福になったのは、主にアメリカ輸出により外貨をかせいだせいだと思われるが、その分アメリカ合衆国が貧乏になった様子はない。アメリカはヨーロッパに、ヨーロッパは中東やインドなどの貿易で裕福になったと思われるが、その分インドや中国などが貧乏になったのだろうか。

 インドも中国もアジア全体も、爆発的に人口が増えている。それだけ食料を生産できるということだ。つまり個人としては貧乏な人が多いとしても、富の総量は増えているに違いない。ヨーロッパや中東の一部の国は、数百年前よりも冨が少なくなっていそうだが、世界全体で見ると、どんどん増えているようだ。

 土地がいくらでもある農家なら、子供の数が増えれば増えるほど、農作物の収穫量が増えて豊かになりそうだが、人口が増えるように、畑や水田を爆発的に増やせるわけがない。

 そこでこの教授によると、「富は科学テクノロジーから来る。政治家は、富は課税によって得られると思っているが、科学技術によって、富そのものの量を増やせる。第1に蒸気機関、第2が電気と自動車、第3がレーザーとコンピューター・インターネット。そしてこれから起こる第4の波が人工知能と分子レベルのナノテクノロジー。

 もともと高価だった紙や、水道設備や電話や電気が、一般に普及し、ほとんど無料に近づいているように、コンピュータとインターネットは、どんな小さなものにも入っているあたりまえのものになる。まばたきしただけでネットにつながり、コンタクトレンズに情報が映し出される。話しかけたり、念じただけで、扉が開き、好きな音楽が流れる」

 と、この教授が言うように進んでくれたらいいのだけれど、たとえばイギリスなどの停滞は、優秀な人が金融の方へ行ってしまい、科学技術に人材が少なくなったことが要因の一つだと思われる。大航海時代に繁栄したポルトガルも、若者がみんな航海に出て、国内が寂れた。日本の地方も、ただでさえ子供が少ないのに、若者が東京へ行ってしまう。さらには海外に出てしまう。出生率がたとえ増えたところで、子供を産める若い女性の数が激減している。空き家が増える。自治体が消滅してしまう。わずかの人しかお米を作っていない。

 つまり、これで、食っていけるのだろうか。

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テーマ:宇宙・科学・技術 - ジャンル:学問・文化・芸術

[2015/06/06 20:15] | カルトン | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
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