ドン・ジョヴァンニ ザルツブルグ2014 ダルカンジェロ
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  女子サッカーも終わり、ウインブルドンも準決勝というところで、いよいよツール・ド・フランスがはじまりました。2日目から波乱含みです。「トロヴァトーレ」を書き終わってないうちに、新しいのを見てしまい、思いついたことを書いておきます。

 「バラの騎士」「トロヴァトーレ」に続いてまたまたザルツブルグ2014年作品の放映だ。2014年て、そんなに盛りだくさんだったのだろうか。

 驚くのはドン・ジョヴァンニ役のダルカンジェロである。イルデブランド・ダルカンジェロである。名前からしてスゴイ。なんて押し出しの強い名前だ。ヴィントガッセンぐらいの押し出しだ。いや、ドン・ジョヴァンニの歌唱も印象が強いのはもちろんである。

 かつてアーノンクールで、ネトレプコがスザンナの時のフィガロを歌っていた。トマス・ハンプソンがドン・ジョヴァンニの時は、レポレロを歌っていた。(このとき、ルカ・ピサローニはマゼットだった)通常ドン・ジョヴァンニ役の歌手は、フィガロの結婚ではアルマヴィーヴァ伯爵を歌う。たとえば若い頃のディースカウやヨルマ・ヒュンニネン。ジョヴァンニもフィガロも歌っているのは、エツィオ・ピンツァ、チェーザレ・シエピ。近いところでは、サミュエル・レイミー。ワーグナー歌手のように、数人しか思いつかない。

 役柄の上でジョヴァンニとレポレロとマゼットを歌う歌手はほとんど同じ声をしている。若いときはマゼットから始めて、実力があれば主役に抜擢される。だからうっかりしていると、何しろダルカンジェロ以外は記憶にない歌手なので、歌っている役を勘違いしてしまうことがある。ミーメが立派なヘンデンテノールの場合、やたら長い掛け合い、どっちがジークフリートだかわからなくなるのと似ている。

 登場からレポレロが立派な声なので、あれっこの人がドン・ジョヴァンニだったっけ?と思ったりする。顔はコジのドン・アルフォンソにぴったりのように見える。ベテランそうで、以前見たことがあるかもしれない。同じく、女声3人が、記憶力が悪いだけという説もあるが、見覚えのない歌手なので見かけで判断すると、ドンナ・アンナが見劣りがするので、アンナのような気がしない。エルヴィーラとツェルリーナが純白のウェディングドレスをきて、しかも容姿もスタイルもいい。

 いや、逆に言うと、ドンナ・アンナが見た目ふつうのオペラ歌手であって、ほかの歌手がカッコ良すぎるのだ。これでドンナ・アンナが、ほんとにアンナのネトレプコやトモワ=シントウだったら出来過ぎだ。こんなに見た目の感じのいい公演映像は他にないのではないか。マゼットもすごく決まっている。のちのちドン・ジョヴァンニを歌うようになるのではないか。


ドン・ジョヴァンニ:イルデブランド・ダルカンジェロ
レポレロ:ルカ・ピサローニ
ドンナ・アンナ:レネケ・ルイテン
ドンナ・エルヴィーラ:アネット・フリッチュ
ツェルリーナ:ヴァレンティーナ・ナフォルニータ
騎士長:トマス・コニエチュニ
ドン・オッターヴィオ:アンドリュー・ステイプルズ
マゼット:アレッシオ・アルドゥイーニ

クリストフ・エッシェンバッハ指揮 ウィーン・フィル合唱団、管弦楽団
スヴェン・エリック・べヒトルフ演出
2014.8.3(日) ザルツブルク モーツァルト・ハウス
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テーマ:クラシック - ジャンル:音楽

[2015/07/07 18:01] | ドン・ジョヴァンニ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
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