猛暑の痛み
2006-1☆ozes

☆ 蒼い尾瀬


 先週から、暑くなった。梅雨時には天気予報で、よく「すっきりしない天候が続きますね」なんて言っているが、すっきりしたら豪雨か猛暑である。どんよりした天気の方が、なんぼかましに決まっている。

 そこで外は暑いのである。これだけ暑いと、よっぽどの用事がないと外へ出たくない。つまり最低限生きていくための、飲み物と食料を買う程度に、外出を制限する。何かの必要で2時間ぐらい外を歩いていると、まるで、インドで修行しているみたいだ。

 先週は、除湿器とエアコンの稼働始めの影響だと思われる、のどの痛みから、ひどい花粉症みたいになった。鼻水と微熱である。ちゃんと熱の出る風邪やインフルエンザなどには、もう20年ぐらいご無沙汰だから、風邪なんかじゃないと確信している。だが、まあそのために、ちょっとした不自由を感じることが多くなり、思い出した。

 4月連休の頃、急に背中が痛くなり、動くと時々、ズキッと痛みが走る。ぎっくり腰のようなものだと思う。ずっと立っているとか、ずっと背もたれに寄りかかっていれば、痛くない。動き始めると、思わぬ体重移動で力がかかるのか、予想外のところで痛みが出る。寝る体勢になるまでもしんどいが、寝返りを打とうと体を動かすと痛いので、30分おきぐらいに目を覚ます。3日間はひどく、徐々に回復した。

 しかし、所要で外出もしたし、人と話もした。食料も買ってこなくてはいけない。ゆっくり動いていれば、痛みの出る回数は少なくなる。我慢していれば、とりあえず何でもできそうだ。そうは言っても、動かないで安静にしていた方がいいのだろう。だいたいの時間は、本を読むことにして、ときおりテレビを見る。体が動かないように壁にもたれて、本を読む。

 本を読んでいる限り、なんだ、いつもと同じことじゃないかと思う。普段から家事などほとんどやらず、あまり動かない。しかし、当然だが、いつでも動けるのに動かないのと、動けないので動かないのとは、ずいぶん違う。ただ本を読んでいるだけなのに。何かしようと思いついても、とっさには動かず、体をどのように動かすか考える。極端なことを言うと、冷蔵庫は猫背になって右手で開けるとか、段差があるところでは左足を先に出すとかいうことだ。リパッサナー瞑想みたいだ。全ての動作を「サティ」を入れて、極めて意識的に動く。余計なことを考えて、普段より読書に集中できない。

 かといって、天候が気持ちよくて、体に全く不快な気になるところがない、なんて日は記憶にないぐらいだ。プラトンの言うように、両手を縛られて身動きとれずに、スクリーンに映し出されたものを見ているだけ。自由に動いているつもりで、動ける範囲と方向は決められているのだろう。

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[2015/07/19 21:24] | カルトン | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
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