男のための自分探し2
1999-10ps.jpg


「男のための自分探し 伊藤健太郎」という本は、確か4冊買って、人にさしあげたり、数カ所に置いてある。ブックオフの100円コーナーでも10冊ぐらい見たことがあるので、そこそこ売れて、かつ、すぐに売り払われてしまうような本なのであろう。いったん読んだら、売ってしまう人が多いのかもしれない。私は折にふれ、何度か読んでいるのに。

 以前も、お薦めの本で出したような気がするが、忘れたので、今、気になったところを書き出します。


 人間は、本当のことを知りながらも、都合が悪ければ、知らないことにしてしまいます。
 「私」と「私の体」は別だからです。「自分がしたいこと」と「自分が望むこと」とは、全く別なのです。

 雄は、ライバルを殺そうが、自分が死のうが、とにかく遺伝子を次世代に伝えたい生き物なのです。命よりも女がほしい、これが男の本能でしょう。男をさんざん利用したあげく捨てるのは、女性ではなくて自分の精子です。遺伝子に乗り捨てられていく、セミの抜け殻のような肉体を喜ばせるだけで、一生を終えてよいのか。


 沈没すると定まった船の上で、勝った、負けた、恋した、儲けた、殺したと騒いで、いったい何の意味があるのでしょう。しかしすべての人間は、そんな船の乗客なのです。最後は必ず、死の岩礁に激突して大破します。

 私たちは死ぬときに初めて孤独になるのではありません。生まれたときから、ひとりぼっちだったのです。自己責任の孤独な旅が、人生です。死を見つめることは、真実の自己を知って、単なるごまかしではない、本当の幸福になるための第一歩なのです。

 パスカルは、あと一週間の命となったときに、しなければならないことこそが、80年ないし100年の人生すべてを懸けなければならないことであり、人生の目的だといっています。死を前にしたら何の意味もなくなってしまうものは、最初から意味のないものだったのです。
スポンサーサイト

テーマ:哲学/倫理学 - ジャンル:学問・文化・芸術

[2015/07/31 20:01] | おすすめの本 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
<<牛との遭遇 | ホーム | あおによし>>
コメント
コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバック URL
http://samotorakenike.blog91.fc2.com/tb.php/1512-c3541839
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
| ホーム |