世界及第長編小説
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 (自分でも不可解なことだが)村上春樹の「1Q84」に感動してから、小説の時代に入り、3年ぐらい前から読み始めた長編小説も、だんだん読みたい本がなくなってきたので、まとめてみようかなと思う。なぜだか1冊に収まる程度の短い小説にはほとんど興味がわかない。モームの世界十大小説に対抗するわけではないので、(重大でもないし)、たいていの長編小説は退屈だと感じるので、世界及第長編小説としたい。まあ、私が読んだ範囲のわずかな作品の話だけれども。モームのお薦めもほとんど読み直してみたが、(残念ながら)重なるものはない。

 ここ20年ぐらいの間は、「源氏物語」がいちばんだと思っていたが、読み返してみたのと、なんといっても「宇津保物語」の衝撃のせいで、いくぶん下がった。再読した「戦争と平和」も、改めて感じた部分も多いが、現在の小説としては余分なところがありすぎると思う。「アンナ・カレーニナ」も4読したが、同じような印象。ドストエフスキーでは、「悪霊」「カラマーゾフの兄弟」「白痴」の3作とも好きであるが、代表して「白痴」に。


「宇津保物語」作者不詳
「ドン・キホーテ」ミゲル・デ・セルバンテス
「白痴」フョードル・ドストエフスキー
「パルムの僧院」スタンダール
「危険な関係」ピエール・ショデルロ・ド・ラクロ
「失われた時を求めて」マルセル・プルースト
「赤頭巾ちゃん気をつけて」庄司薫
「ねじまき鳥クロニクル」村上春樹
「わたしを離さないで」カズオ・イシグロ


 断じて人にお勧めなんかしないけど、心配なのは「赤頭巾ちゃん気をつけて」である。長編と言うほど長くないし、たぶん6回ぐらい読んでいる。だから公平ではない。あまりにも完璧に心の襞に吸い付き、これしかありえない表現だと感じる。ということは、同じ時代を生きた個人的な共感部分が多くて、違う世代の人には受け入れられない作品である可能性がある。だから読まなくていいです。


失われた時を求めて
赤頭巾ちゃん気をつけて
わたしを離さないで
白痴
悪霊
カラマーゾフの兄弟
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テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

[2015/09/25 14:53] | おすすめの本 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
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