『フィガロの結婚』 野田秀樹演出 前半
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アルマヴィーヴァ伯爵:ナターレ・デ・カロリス
伯爵夫人:テオドラ・ゲオルギュー
スザ女(スザンナ):小林沙羅
フィガ郎(フィガロ):大山大輔
ケルビーノ:マルテン・エンゲルチェズ
マルチェ里奈(マルチェリーナ):森山京子
バルト郎(ドン・バルトロ):妻屋秀和
走り男(バジリオ):牧川修一
狂っちゃ男(クルツィオ):三浦大喜
バルバ里奈(バルバリーナ):コロン・えりか
庭師アントニ男(アントニオ):廣川三憲


 黒船時代の長崎が舞台。今回は野田秀樹による大幅な読み替え演出のようだ。心配だ。特に、最初に野田と井上が出て言う。ケルビーノが女なのは変だと思っていた。ということは、男声でやるんだな、きっと。

 まず名前からして日本風に変えてある。アントニ男の語りで始るが、「フィガ郎」「スザ女」と表記してあるのを、セリフ部ではちゃんと「フィガろう」「スザおんな」と発音している。マルチェ里奈、バルト郎、アントニ男、走り男と、もう、ふざけている。画面に字幕で出てくると、最初は吹き出してしまう。

 歌唱は日本語と原語の折衷であるが、かなり入り組んでいる。一応、伯爵と夫人の外人歌手は原語。アリアも原語。レチタティーヴォを兼ねるアントニ男の語り部分や重唱やフィナーレなどは日本語が多い。

 第三幕の五重唱を例にとる。まずフィガ郎、マルチェ里奈とバルト郎が日本語で歌っていると、スザ女が原語で入ってくる。事態に驚いたスザ女は、日本語で重唱に加わる。アルマヴィーヴァ伯爵はずっと原語であるが「パードレ」というところを一回だけ「父だ」と言って、一部の気づいた人だけ笑った。(一幕で、あんたはいいのですよ。むりに日本語でなくても、という突っ込みも入れていた)最後は、全員原語に戻ってしめくくる。めちゃくちゃだ。不思議なことであるが、なんだか、楽しくなってきた。

 場面転換では、戦国時代の陣立てみたいに四人の槍持ちが、槍を交差させて前を塞いだりする。感動的な第二幕のフィナーレ後すぐに、舞台後ろから前に走り出てきた男がいる。なんて空気を読まんやつだ。巻いていた紙を広げて客席に見せる。裁判が結審したときに「勝訴!」なんて飛び出してくるやつだ。

 そこに書いてあったのは、「休憩」そして、槍を交差。
だから「つづく」のである。


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[2015/12/17 16:57] | フィガロの結婚 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
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