見えているものはすべて嘘
naruse.jpg


 ヨーガ行者で有名な、成瀬雅春さんの対談集です。だいたい知らない格闘家みたいな人が多いのですがその中に場違いにも武田邦彦さんが入っていました。さんまの「ホンマでっかTV」で、池田清彦さんの横に座って、主に原子力や地球温暖化などの環境問題に詳しい先生のようで、妙に変わったことをコメントするおじさんですね。環境問題のウソ、といった本も読んだことがあるし、見慣れているから、ここで登場するのが不思議でした。そして、今まで聞いたことのない話をしていました。


『ヨーガ行者の王成瀬雅春対談集-“限界を超える”ために訊く10人の言葉-』より
武田邦彦さんの言葉。

「私はいま自分が見ているものはすべて嘘だと思っているんです。なぜなら、化学はずっとそういう歴史を経てきたわけです。人類がこの先ずっと続くとすると、いまわれわれが正しいと考えているものはすべて否定されてしまう。科学者は自分がくだらないことをやっているということは、よくわかっているわけですよ」

「僕が若い人たちをどう教育しているかというと、科学的な事実をそのまま見る、つまり人間的な心を取り去る訓練をするということなんです。科学自体は割合簡単なものなのですが、自分が対象物を見るときに怖れとか希望とかを介在させるから、事実をそのまま見られないんですよ」

「普通の人は、一つのことを説明するときに自分の頭の中で正しいと思うものを探すんです。思考は必ずそういう探し方をします。しかし、ある程度までいった人はね、そういうふうには探さないんです。いま自分の中にある知識は不完全だということを知っている。あることを説明しようとするときに、自分の知識の中に求めようとはしないんです。全体の知識、正しい知識というのがあるとすると、そこには山ほど別のものがある。それをよくわかっているわけです。いままでの知識ではこう説明できますよ。でもそれは全部間違っていますよ。と、こういう言い方になるんですね」

「僕は自分には意志がないと思っています。意志がないんだけど、何か今まで経験してきたすべてのことを通じて、たとえばこの瞬間にこの本を開けようと思うわけですよ。思うから開ける。それが自分の意志だと後で思う。行なった後に思う」

「僕は、目標を置くな、とつねに言っているわけですよ。目標をいうのはくだらないもので、ぼんやりはあったほうがいいかもしれないですが、ほとんど無意味だと」

ヨーガ行者の王 成瀬雅春対談集 “限界を超える”ために訊く10人の言葉
スポンサーサイト

テーマ:本の紹介 - ジャンル:学問・文化・芸術

[2016/03/24 17:47] | おすすめの本 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
<<龍安寺の春 | ホーム | 窯の窓辺 2>>
コメント
コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバック URL
http://samotorakenike.blog91.fc2.com/tb.php/1595-a84ccfcf
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
| ホーム |