未発表もの

 ビートルズのアンソロジーというCD6枚のアルバムがある。ジョージ・マーティンが編集した、れっきとした、由緒正しい、アウトテイク集だ。LP時期には海賊版が大量に出ていた。最初の頃は、他のアーティストのヒット曲を歌ったものや、自曲のライブなどが多い。その他は製品になったテイク以外のアレンジでの演奏や、完成していない途中の段階、さらには演奏でミスったもののボーカルがとてもいいものなどがある。

 後半、ホワイトアルバムやゲットバックセッションの頃になると、デモテープみたいに未完成ながら、知らない曲が入ってくる。ちゃんとメンバーが作った曲だ。まあジョージの場合、みんなに聞かせたあげくボツになる事が多かったような話が残っている。そうでなくても、ある程度テイクを重ねてみたもののオクラ入りという曲があったのだ。あっても当然なのだけれど、その当時はあまり表に出てこなかったのだ。

 サウンドトラックのイエローサブマリンに入っている曲なんか、まさにそうだし、サージェント時に録音されていた「ユ・ノウ・マイ・ネイム」なんて、最後のシングル「レット・イット・ビー」のB面として日の目を見た。当然、ポールは承認していないだろう。

 特に、ホワイトアルバムセッションに多いようだ。ポールの解散後初のソロアルバムに入っているというか、有力な曲である「ジャンク」が印象深い。ジョージも後のアルバムの主要曲となる「オール・シングス・マスト・パス」や「ノット・ギルティ」が入っている。1年にアルバム2枚では、捨てるほど名曲があったのだねえ。


 こちとらも年に2回ぐらい作品展がある。年に30点ぐらいの新作を描いているが、発表するのはわずかである。ビートルズと違って、日の目を見るのはほんのちょっとで、ほとんどお蔵入りである。お蔵入りといっても残っていればいいが、小説家が原稿用紙を丸めて放り投げるのと違って、たいてい上から違う絵を描き重ねるのだ。できはともかく、発表しないでボツになっている絵は、たくさんある。

 今回の展覧会の準備で、古い額縁の絵を入れ替える作業だ、前に入っていた絵の裏に、厚みを補強するための絵が入っているのを発見した。2010年あの因縁のイギリス・ツアーの後に描いた絵です。「いいね」、「拍手!」といったボタンがあるけど、「そんなにわるくない!」ていどの評価があれば、押してもらえるかもしれない。


2010-27☆zarutuburugu
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テーマ:絵画 - ジャンル:学問・文化・芸術

[2016/04/21 18:00] | ビートルズ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
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