つかまえてどうする 
いちご畑で



 松田聖子の歌に「いちご畑でつかまえて」という曲があった。「白いパラソル」や「風立ちぬ」の頃だ。歌詞の内容をもうちょっと詳しく書くと「いちご畑で・わたしを・つかまえて・いいわ」だ。わたしが、好きな人につかまるってことだ。

 「誰かさんと誰かさん」という、たぶんスコットランド民謡がある。これはドリフターズの曲名で正式には「故郷の空」という。英語ではComin' Thro' the Ryeで、導入部の意味は、 「誰かと誰かがライ麦畑で出逢うとき、2人はきっとキスをするだろう」というものだ。まっとうな内容だ。

 ところでサリンジャーの昔読んだ「ライ麦畑でつかまえて」、最近読んだのでは村上春樹新訳の「キャッチャー・イン・ザ・ライ」だ。両方とも読んだけれど、読んでいるときは、その「~つかまえて」の部分のことは、全然気にしていなくて、覚えてもいなかった。何となく思っていた上記の二つとは、意味が違うんですね。

 思いこみと違いすぎて、気づかなかったようだ。

『それで僕はそのへんのクレイジーな崖っぷちに立っているわけさ。で、僕がそこで何をするかっていうとさ、誰かがその崖から落ちそうになる子どもがいると、かたっぱしからつかまえるんだよ。つまりさ、よく前を見ないで崖の方に走っていく子どもなんかがいたら、どっからともなく現れて、その子をさっとキャッチするんだ。そういうのを朝から晩までずっとやっている。ライ麦畑のキャッチャー、僕はただそういうものになりたいんだ。』村上訳。

スポンサーサイト

テーマ:本の紹介 - ジャンル:学問・文化・芸術

[2016/05/28 18:33] | 図書館 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
<<■ 展覧会前なのに 5月の図書 ■ | ホーム | ドンデン下り>>
コメント
コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバック URL
http://samotorakenike.blog91.fc2.com/tb.php/1617-3e93dc61
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
| ホーム |