マリー=ルイーズ・デ・タシスの肖像
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 二年半ぶりの【名画100選】です。
人物画を描いていたら、お手本としてのアンソニー・ヴァン・ダイクを思い出しました。

『マリー=ルイーズ・デ・タシスの肖像』(1630年)リヒテンシュタイン絵画館
ヴァン・ダイク Anthony van Dyck  1599-1641

 日本ではそれほど有名ではないが、17世紀に活躍したフランドルの代表的な画家。11歳でヘンドリック・ファン・バンーレンに弟子入りした後、ルーベンスの最も重要な助手のひとりを務める。同時代のベラスケスのように「画家の中の画家」と呼ばれるほどではないにしても、重要な画家。「ヴァン・ダイク・ブラウン」という絵の具の名前でも残っている。

 イングランドの上流階級を描いた肖像画でよく知られている。ほとんどの国際的に有名な美術館にはヴァン・ダイクの作品が所蔵されている。イギリス王室のロイヤル・コレクション、ナショナル・ギャラリー(ロンドン)に14点、プラド美術館に25点、ルーブル美術館(パリ)に18点ある。このようにヨーロッパの美術館ではよく見かけるが、日本の展覧会では、良い作品は2点しか見たことがない。

 肖像画以外にも歴史画、宗教画、神話画などの作品もある、そしてネットで調べると、このようなルーベンスの亜流のような作品ばかり出てきて、ヴァン・ダイクの本領を発揮していると思われる肖像画は少ない。そして、やはりネットや画集で見ても、本物の感動は伝わってこない。伝統に裏打ちされた人間の精神の高貴さを、人類がこの時代しか持たなかった美しい様式で描かれた、かけがえのない芸術だと思う。

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テーマ:絵画 - ジャンル:学問・文化・芸術

[2017/01/05 20:01] | 名画100選 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
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