好きになられる能力

 自戒の念を込めていう。最近の多くの人は、挨拶されても、ろくに挨拶も返さない。相手に気を遣った返事もできない。買い物やレストランでの、店員の対応に、気分を害することが多い。なぜもっと、誠意の感じられる受け答えができないのだろう。

 私たちは、資格や技術を持って、一流の仕事をしていれば、自分に仕事がきて当然だと思っている。自分はちゃんと仕事をしているつもりなのに、注文は少ない、上司から褒められない、給料は上がらない、部下や周りの人に避けられている。おまけに、プライベートでは家族と気持ちよく日常会話ができない、友だちがいない。

 「人は感情で動く」とは、カーネギーの成功哲学のもっとも最初に出てくることだ。 あなたを成功させてくれる人。あなたにお金を持ってきてくれる人は、あなたの周りの人です。あなたの周りの人に好かれなくてどうしますか。

 そういうことは、わかったつもりでいたのですが、この本を読んで心を入れ替えようと思います。後半は、正座して読みました。

以下、『好きになられる能力  成功するための真の要因 松崎 久純』より抜粋。



 人といきなり目があって、その人がいることに気づくのはめずらしい。むしろ、その人がそこにいるのに気づいてから、目を合わせることがほとんどだろう。つまり、私たちはまず、私たちのことを意識していない人の様子を見るものなのだ。

 人はまだ、私たちと向かい合って話していないときから、私たちのことを見ている。客が店員を見定めるのは、まだ対面していないときだ。そのとき、ある店員がにこやかでなければ、客は他の店員を選んでしまうだろう。

 私がやっていたのは、極端にいえば、難しい顔でオフィスに入ってきて、悩みの多そうな顔で歩き、用件のある人と目があったときだけニコッとするというものだ。これは適切な笑顔の作り方ではない。大切なのは、いつでもできるだけにこやかにして、ポジティヴな雰囲気をつくることだったのだ。



 私たちは、自分が正しいと主張してもうまくいかないことが多い。同時に認識しなくてはいけないのが、「自分にとって大切なことは、自分以外の人により決められている」ということなのである。

 自分の専門分野で実力をつければ成功する、あるいは、もともと持っている自分の魅力だけで人を惹きつけられると信じている人には理解しにくいだろうが、多くの人が成功できない理由は、その人が周囲の人に十分な好感を与えられておらず、味方になってあげたいと思わせられていないことにあるのである。

 私たちは、いくら実力があっても、専門分野の能力が高くても、人から選ばれることがなければ、運のない人生を歩むことになるのだ。誰もが専門分野の強化には一生懸命だが、人に選ばれることについては、案外無関心なのである。そのため、自分を選ぼうとする人たちを無意識に追い払うことさえある。

 私は「非常勤講師をしています」と話すが、私が教壇に立てるかどうかを決めているのは、常に、私以外の人なのである。
 異性と交際しているときに、「つき合っている」と表現するのは普通のことだが、実際のところ、自分がそれを決めたというよりは、相手の人が、自分とデートをしてもいいと決めているのだ。

 自分以外の人が、何に基づいて、私たちにとって大事なことを決めているかというと、私たちが「正しいかどうか」ではない。彼らは、それを「感情」で決めるのだ。ほとんどの場合、彼らが「感情で決めますよ」と話すことはない。だが、彼らはすべてを感情で決めて、後からもっともらしい理由をつける。感情で決めたことを正当化するのである。

 こうして感情で何が決められているかというと、ほとんどすべてのことだ。人事も賞与の金額も、ビジネスの取引さえも、感情で決まる。

 私たちはどんな人と一緒に働きたいと思っているかといえば、特別に才能のある人でもなければ、高い業績を上げている人でもなく、社会的地位の高い人でもない。その代わりに、私たちは、自分のことを認めてくれる人、大事にしてくれる人、気にかけてくれる人と一緒に働きたいと思っている。




究極の速読法 松崎 久純
好きになられる能力 ~成功するための真の要因~ 松崎 久純
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[2017/01/25 17:52] | おすすめの本 2 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
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