塩野七生の言葉
 桜の開花予想、おおむね平年並みといっているが、要するに思っているより遅めということだ。一週間ぐらい早いという予想は聞くことがあるが、平年よりも遅いといった予想は、ほとんど聞いたことがない。今期は比較的暖冬だったので、遅めという説明だ。3月後半に寒くなったりすると、とりあえず開花はしたものの、満開が一週間ぐらい遅れたりする。だからおそらく3月中に満開になることはあるまい。

 そんなことばかり気にしているが、先日読んだ『ギリシャ人の物語』の2冊目も出た。それで塩野七生の文章を読み直してみた。



 教育の成果とは、教える側の資質よりも教わる側の資質に左右されるものである。

予定通りに進むことなどは起こらないのが人間社会の常である。実戦を知っていれば、すべてが予定通りに行かなければ効果が上がらないような戦略は、もともとからして立てはしないのである。

 敬意を払われることなく育った人には、敬意を払われることによって得られる実用面での波及効果の重要性が理解できないのである。ゆえに、誠心誠意でやっていればわかってもらえる、と思い込んでしまう。私などはときに、人間とは心底では、心地よくだまされたいと望んでいる存在ではないかとさえ思う。

洞察力と表現力は相互関係にある。鋭く深い洞察を的確に表現する才能は、次に来ることのより鋭く深い洞察につながる。頭の中にあるよりも文章になった場合のインパクトは、他の誰よりもそれを書いた当人に対して強く影響するからである。

孤独は、創造を業とする者には、神が創造の才能を与えた代償と考えたのかと思うほどに、一生ついてまわる宿命である。それを嘆いていたのでは、創造という作業は行使できない。ほんとうを言うと、嘆いてなどいる時間的精神的余裕もないのである。

 女は本当のことは自分で分かっているんだから、あなたが言ってはいけない。うそをつく必要はないけれど、だからといって本当のことは言うな。

 女の言いなりになる男というのは二級なんです。自分の言いなりになる二級の男で我慢するか、それとも言いなりにならない一級の男を選ぶか、どちらに決めるしかないんです、女は。

 人間、これまでははずっと有効であったことを変革するくらい、困難なことはない。 高齢者だから頑固なのではない。それは、優れた業績をあげることによって、彼らが成功者になったからである。年齢が、頑固にするのではない。成功が、頑固にする。


ギリシア人の物語II 民主政の成熟と崩壊
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[2017/02/16 19:45] | おすすめの本 2 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
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