続・写実絵画とは何か?
続・写実絵画2


 前回は、『写実絵画とは何か? ホキ美術館名作55選で読み解く』から生島浩さんの作品を載せました。『写実画のすごい世界』『写実画のすごい世界2 - キャンバスで輝きを放つ女性たち』も見ました。

 最初は、もちろん、本物ではなくて、小さい画集ですから、写真みたいに描いていることに感動するのです。徐々に、やっぱり、女性の裸を写真みたいに描いているだけでは何とも思わなくなってくる。実際にホキ美術館で見てきた人に聞いても、それほどおもしろいものではないという。

 そりゃあ、写真とは全然違うけれど、写真だと思えば取り立てておもしろくない。実際に、これは油絵ですよ!と言わないで画集を見せると、写真だと思って驚いてくれない人が、数人いた。目が悪いんだな。

 やっぱり見慣れてくると、写実的かどうかということの比重は弱くなってくる。ふつうの古典的人物画と一緒で、たとえばレンブラントの自画像、絵としての要素が良くなければ感動しないという、当たり前の感想になってくる。

 構図や色遣いが的確か、モデルの豊かな精神性が表現されているか、画家の気合いが入っているかなんてことが大事になってくる。日本の絵ではほとんど感じることはないが、モデルの伝統に裏打ちされた精神の高貴さが表現できればいい。

 それで生島浩さんの作品がいいと思ったのですが、他の本でもう一人お気に入りを発見しました。今井喬裕さんです。


写実絵画とは何か? ホキ美術館名作55選で読み解く
写実画のすごい世界
写実画のすごい世界2 - キャンバスで輝きを放つ女性たち




続・写実絵画3
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テーマ:絵画 - ジャンル:学問・文化・芸術

[2017/02/19 10:17] | おすすめの本 2 | トラックバック(0) | コメント(2) | page top
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コメント
ホキ美術館
 いま福山美術館に来ているので見てきました。写真よりもずっと実在感がありました。(それで感動できるかどうかは別ですが)。髪の毛の一本一本まで丁寧に書いているのと、たぶん光と影とを誇張しているので、それで写真にはない立体感が出てくるのだろうと思います。試みとしては面白いと思いました。
[2017/02/22 10:16] URL | 石崎徹 #BOuwrOTQ [ 編集 ]
福山美術館ですか。
 石崎徹さま、コメントありがとうございます。

福山美術館ですか。広島と厳島には2回行ったけど、さすがに福山は行ったことがありません。広島の美術館でなくて、福山美術館というと、こっちの感覚で言うと、上野でやらずに横浜美術館で、という感じですかね。(違うかな?)
うちは埼玉なので、千葉に近すぎるせいか、近場でやってくれません。
 おっしゃるように、写真よりもずっと実在感、あるでしょうね。本の写真とだいぶ違うと思うので実物で見たいです。
生島浩さんと今井喬裕さんが、個展かグループ展でもやらないかと、注意しています。
[2017/02/22 10:47] URL | ニケ #- [ 編集 ]
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