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「学問ノススメ」2
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 留学してはみたものの、専門分野が決まっていなかった。たとえば、「北欧ルネサンス絵画」とか「アルカイック期のアテネ彫刻」とか「村上隆とアニメ」のようなテーマですね。ただ美術史を学ぶならば、日本でも出来る。せっかくザルツブルグに1年間すんでいるのだから、ヨーロッパの美術館を見まくる、ということになった。

 まあその当時も、イギリス(特に大英博物館)やドイツの美術館は、エジプト、ギリシャや近隣ヨーロッパなどの世界各地の美術品を盗んできて展示していると(悪い奴らだと、陰で)言われていた。

 美術館側に言わせると、現地のあいつらに持たせておいたら、作品が盗難にあったり、壊れてしまったりする。管理が出来ないのだ。その点、保存状態も完璧にし、一般に広くく展示もしている。ロンドンの公営美術館は、原則無料で見ることが出来る。文句があるかと、いうことらしい。

 彼がローマの町を散歩しているときに、公園にあるベルリーニの彫刻に、立ち小便をしているおじさんがいた。なんてことをする!と英語でつぶやいたところ、英語がわかったらしく返事が返ってきた。

 「おれたちには、こんな彫刻いくらでも作れるんだ。壊れたらまた作ればいい」子どもたちも、彫刻の上に乗って遊んでいる。「イギリスの奴らは、人から盗っていくだけで、自分で作れないもんだから、後生大事に美術館なんぞに入れてあるのさ」

 美術品や骨董品などというものは、元々、家庭で使うために作ったものだ。飾ってないで、お茶を飲め。同情するなら瓶をくれ。(つづく)


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テーマ:本の紹介 - ジャンル:学問・文化・芸術

[2018/05/29 21:27] | おすすめの本 2 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
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