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生きる技法

 人に迷惑をかけないで、自分で何でもやってしまうことが、自立することだと思ってませんか。私たちは、家族に十分なお金を稼いだり、自分だけではなくて、他の人の世話までしたりすることが、自立することだと思っています。そのように教育されて、あるいは洗脳されているからです。

 自分の生きる目標などを、すらすら明確に言える人ほど、要注意です。社会から押しつけられたものではないですか。自分で考えたと思っているでしょうが。

 というわけで今週読んだ『生きる技法 安冨歩』です。

 この作者の考える「生きるための根本原理」は、社会で巧妙に隠蔽されているようで、40過ぎて離婚もして、気づいたと言っています。(大雑把に書きました)
「自立とは多くの人に依存することである」
(依存する相手が増えるとき、人はより自立する)
「従属とは依存できないことだ」
(少数の他者に依存するという状態こそは、他者に従属している状態)
「助けてください、と言えたとき、あなたは自立している」

 私は、10数年前に車を盗まれ、それから車に乗らなくなりました。あるべく歩くようにし、まれに必要なときは、人の車に乗せてもらうようになりました。

 それまでは、自分の力の過信といいますか、何でも自分で出来るからいいやと、人に相談することなどありませんでした。車も自転車も止めたら、不自由なことがいっぱいあります。やりたいことをあきらめることが、何度かありました。それから、知り合いに、相談したり、頼んだりするようになりました。

 人にお世話になると、なんらかの恩返しをしなければなりません。あたりまえのことですが、以前はほとんど考えていませんでした。(お年玉はもらうもので、あげたことはほとんどない)人に会うたびに、この人には何をすれば、何をプレゼントすれば喜んでもらえるか考えるようになりました。

 もちろん人から自分に与えられるものが多くて、私がお返しできるものは微々たるものです。しかし、自分が変わったのでしょうが、周りの人が以前よりも親切になったような気がします。


そのほか、こんなのも書いてある。読んでみてくだされ。
「誰とでも仲良くしてはいけない」
(嫌いな人と、仲良さそうに装ってはいけないということだと思う)
「人を愛するためには、自分を愛さなければならない」
(たいていの人が、人を愛したことがないと思うが?)
「自由とは、選択の自由のことではない」(選択肢があるかないかではない)
「選択という設定自体が危険である」(それが自由ではない)
「どれを選ぶかは問題ではなく、どのように選ぶかだけが問題である」
(どれを選んだ方が良いのかは、結局はわからない)


生きる技法
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