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オペラ サモトラケのニケ
なぜだか、ただいま『フィガロの結婚』特集と……『ドン・ジョヴァンニ』が割り込んできました。
日本の美術館の現状と問題点
美術館問題

★プラド美術館2001 ベラスケスの名画を模写

「美術館の政治学」 暮沢剛巳著 より−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 現在、世界のミュージアムは国際的な競争の時代に入ったといわれており、各国の政府や企業はこぞって有名建築家を起用したミュージアムの建設を競っている。

 そのきっかけとして名高いのが、スペインのビルバオに突如として現れたグッゲンハイム美術館の別館である。これといって観光資源を持たなかった人口約三十五万人の地方都市に、年間百万人以上もの観光客が押し寄せてくるようになったのである。

 他館とてただ指をくわえてグッゲンハイム美術館の攻勢を傍観しているわけではない。

 国際的にも著名なこれらの大美術館がこぞって拡張工事や分館建設に取り組んでいるのは、自らの優位性を積極的にアピールする必要があるとの判断によるものだろう。

 ミュージアムの競争ということに関して言えば、日本の美術館とて例外ではない。
日本の美術館・博物館の歴史は浅い。そうした歴史の欠如は、イギリスの大英博物館、フランスのルーブル美術館のように、その国を訪れた大半の観光客が訪れるミュージアムが不在である事実にも現れている。

 日本の美術家が国際的な名声を博するということは、結局のところ欧米の市場で高い評価を得るということと全く同義なのである。日本の美術界に注目している外国の美術関係者は少なくない。しかし、日本の美術館は作品の所蔵先、展覧会の一巡回先程度にしか認識されていないのが実状である。

 
国立新美術館は世界でも他に類例のない企画展と公募団体展のための専用施設として開館されることになった。

 それぞれ独自の常設コレクションを有する既存の国立美術館四館、とりわけ都内に所在する東京国立近代美術館、および西洋美術館との差別化という側面もあっただろう。しかし、既存の四館、特に東京と京都の二館の間では、企画展の相互乗り入れが盛んにおこなわれてきたが、はたして一館増加することによって展覧会の質を落とすことなく従来のローテーションを維持できるのか。
 
 長い歴史と伝統を誇る日本の公募団体だが、市場や教育、栄典制度を含めて長らく国内だけで固守されてきたその価値観や様式は形骸化して久しく、もはや世界の同時代の美術の趨勢からは大きく隔たってしまっている。

 日本を訪れる多くの外国の美術関係者も、公募団体の動向にはほとんど何の関心も持っていない。そもそも、「美術館」と称しながら対外的に「アートセンター」と名乗っているのは、ダブルスタンダード以外のなにものでもないだろう。

 欧米の有名ミュージアムがしのぎを削るなか、率先してグローバル戦略を打ち出す立場にあるはずの国家が、巨費を投じて国際的な評価の低い公募団体のための貸し会場を建設することにはたしてどのような意味があるのか。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 ときどき見に行く国立博物館は東京、京都、奈良にありますが、
さて「国立美術館四館」というのは、東京国立近代美術館、および国立西洋美術館、そして恐らく、毎年私が愛用している京都国立近代美術館と、
もうひとつは何でしょう?

テーマ:絵画 - ジャンル:学問・文化・芸術

この記事に対するコメント

にけさん、こんにちは。

「国立美術館四館」は、にけさんがおっしゃるとおり、東京国立近代美術館、京都国立近代美術館、国立西洋美術館、そして、もう一つは大阪の中之島にある国立国際美術館ですよ。
http://www.nmao.go.jp/index.html
【2008/06/11 12:36】 URL | snow_drop #4itjknn. [ 編集]

さすがは、snow_dropさん
 昨年秋大阪に行ったときは知りませんでした。ガイドブック5冊ぐらい見たんですけど、美術館なんて載っていませんでした。美術館どころか四天王寺さえ載っていない本がありました。国立国際美術館という名前は、今回、初耳です。
あっ、うちの全国美術館ガイドには、もちろん、載ってました。
【2008/06/11 21:05】 URL | にけ #- [ 編集]


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