
☆ヴェネチア2005
「一個人」という雑誌の今年の三月号が「大人の読書案内」の特集を組んでいます。 五木寛之はじめ有名な作家がお勧めの本を挙げている。 ところが、これがまた、驚いたことに読んだことのある本が、ほとんど出てこない。
そりゃ小説はめっきり読まなくなったし、映画とかTVドラマも見ない。ストーリーのあるものに耐えられないようなのだ。それにしても、CDとかビデオも入れれば、週に10冊ぐらい本を読んでいるはずだが、こんなにも世間の常識とずれているとは。
ちょっと意外なのは、トルストイの作品を挙げている人がいなかったこと。「戦争と平和」「アンナ・カレーニナ」は名作中の名作だと思っていたのだが。
そんな中で、一点だけ、私が読んだことがあってかつ、数人の人がお勧めしていたのが「カラマーゾフの兄弟」。これは確かに名作だと思うが、おいそれと読める本ではない。かつて、夏休みにどこへも行かず、まるまる一ヶ月かかって「戦争と平和」と「カラマーゾフの兄弟」を続けて読んだことがある。
「カラマーゾフの兄弟」だけなら一週間で読めるかもしれない。しかしこんなこと、閑で本好きな大学生でなけりゃ、普通の人に読み切れるとは思えない。かといって、一日に少しづつ、三ヶ月くらいかかって読んで、内容が理解できるとも思えない。
私のお薦めは……「源氏物語」ですね。
15年くらい前、誰かの訳で読んで感動して以来、たまに小説を読んでも、それほど面白いと思わない。「源氏物語」は最初の方が短編集のようで、お話がつながっていなくて読みにくいが、中盤以降は途中でやめるのが難しいくらい、美しくつながっています。どういうわけか家には3種類の「源氏物語」があるから、他の訳で読んでみようかな。
テーマ:本の紹介 - ジャンル:学問・文化・芸術
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