レオナルド 聖アンナと聖母子と幼児聖ヨハネ(1499年頃)
聖アンナ



 フェルメールの場合、どっちが好きということは言えないが、レオナルドの場合は、はっきりしている。イタリアルネサンスの画家すべてに言えることだが、偉大な先達ファン・アイクなどに比べて、技巧的に未熟な油絵よりも、デッサンの方がより完全な作品に、最高の作品に仕上がっている。

1390m×1010m という、レオナルドにしては異例の巨大な作品である。油絵として完成している「聖アンナと聖母子」よりも、遙かにいい。

 この「聖アンナと聖母子と幼児聖ヨハネ」は、ロンドン・ナショナル・ギャラリーにある。 東郷青児美術館のゴッホとセザンヌが狭くて暗い、特別の展示空間に飾られているのと似ていて、入り口も狭く、中も狭い特別な場所に飾られている。ウフィッツィ美術館の「受胎告知」などが、いつでも触れるような状態で展示されているのと対局にある。「モナリザ」以上の厳戒態勢である。 ナショナル・ギャラリーは無料なので、滞在中毎日入館しました。

レオナルド・ダ・ビンチのことを「レオナルド」と呼ぶのを不審に思われる方がいると思いますが、ミケランジェロ・ブオナローティやラファエロ・サンツィオやティツィアーノ・ヴェチェリオはファーストネームで呼ぶのに、なぜダ・ビンチと呼ばなければいけないのか。

しかも、他の人と違って、ダ・ビンチというのは名字ではありません。日本でも庶民は名前だけで名字などありませんでした。レオナルドも、その名前だけしかありません。「ビンチ村のレオナルド」、というわけです。私たちも、親戚の人を呼ぶときなどには地名を使いますよね。でも彼のことを「ビンチ村」と呼ぶのは好ましくないと思います。
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テーマ:絵画 - ジャンル:学問・文化・芸術

[2010/08/28 22:25] | 名画100選 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
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