後編-『トゥーランドット』マリインスキー歌劇場に行ってきた。
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☆第1・2幕 3階13列33番 センター一番後ろの席。皇帝の上半身は見えません。
トゥーランドットの後ろ姿はさざえさん頭。



 急遽、格安で買った席ですが、3階のいちばん後ろ。センターなので、そんなに遠くもなく、音もはっきり聴こえます。ここで、まったく不満はなかったのですが、なんと両翼がゴッソリ空いています。『影のない女』の時の、何十人分単位ではなく、ほとんど丸々、片側200人分くらい空いています。

 NHKホールでは、3階左右の前の方は、かなり好きな席です。そこにほとんど人が入っていないということは、元々、売らなかったのでしょうか。10人ぐらい座っている人はいますが、空いているから、他の席から移ってきた人のようです。わたしも休憩開けには移ってみました。


 今回の舞台装置は通して同じ、奥に皇帝の座る2階席通路があり、中央真ん中に、戦後のバイロイトではあるまいか、巨大な円盤がある。そもそもこのトゥーランドットは、歌手などの動きの少ない舞台になることが多い。一昨年見た、セミステージ形式で十分満足できた。

 舞台上には、プロンプターボックスの気配も感じられない。ふくらみや小物など、全くなんにもない。ところが、第1・2幕が終わって幕が下りると、絵にあるように、真ん中に箱があるかのように、幕が膨らんでいる。なぜだ!

 この中央円盤、パンフレットなどではやたら傾かせてある場面が載っているが、動かないままでもいいのではないかと思う。青銅製、巨大な三角縁神獣鏡があるようで、面白かった。舞台全体が青くなることが多く、オケピットのオレンジの光と呼応して、絶妙な美しさだ。これまた、『影のない女』のハデさと現代風が空回りしている舞台よりも好感が持てた。


トゥーランマリイン002c2

☆第3幕 3階R3列13番 張り出し右側、前左よりの席。皇帝の顔がやっと見えます。
番号が見事に統一されているでしょう。ぐっ、偶然です。



『トゥーランドット』 NHKホール 2月18日(金)
マリインスキー歌劇場管弦楽団・合唱団
指揮:ワレリー・ゲルギエフ、演出:シャルル・ルボー 杉並児童合唱団

トゥーランドット イリーナ・ゴルディ
カラフ  ×ウラディーミル・ガルージン
リュー  ★ヒブラ・ゲルズマーワ
ティムール ユーリー・ヴォロビエフ
皇帝アルトゥム ヴィクトル・ヴィフロフ
ピン アンドレイ・スペホフ
パン アレクサンダー・ティムチェンコ
ポン オレグ・バラショフ

17:45 開場/18:30 開演
第1部(第1幕・第2幕) ≪80分≫
20:00 休憩 ≪30分≫
第2部(第3幕) ≪40分≫
21:10 終演(予定)


 トゥーランドットのイリーナ・ゴルディという歌手、初めて聴くが、あまり好きではない。最初は緊張しているのか、喉が温まっていないのか、力みすぎに感じたが、まあ、徐々に声は出るようになってきた。声が安定していなくて、安心して聴いていられない。

 カラフのウラディーミル・ガルージンって有名みたいだが、さっぱりだ。声がオーケストラを突き抜けてくるどころか、女声ふたりよりも声がとどかない。新国「ワルキューレ」でジークムントを歌った「エンドリック・ヴォトリッヒ」みたいだ。この2人は、絶対忘れないこととしよう。

 素晴らしいのは、リューの「ヒブラ・ゲルズマーワ」が、文句なし。安定し、声量にも余裕があり、弱音でも緊張感がある。ただ、感動までにはいたらなかった。

 通常、群衆場面では、日本人エキストラなどを使ったりするが、そんなことはなかった。ちゃんとロシア人みたいだ。ひとりだけ日本人みたいな顔の人がいたが?あれは? 杉並児童合唱団が、子供のオバケみたいな格好で出てくる。うまくはないが、一服の清涼剤にはなっていたと思う。

 やっぱり、マリインスキー歌劇場は『影のない女』よりも『トゥーランドット』の方に適性があるのだろうな。こんなことを言うのも失礼だが、ちゃんと音楽になっている気がした。ただし、ちまたで言われている、大音響とか熱演といったところは特に感じなかった。弱音の繊細な響きは悪くないので、なにか抑制された演奏を心がけたのでしょうか。まだ物足りない、「トロイアの人々」も聴くべきだった。



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[2011/02/20 17:08] | トゥーランドット | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
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