『コシ・ファン・トゥッテ』 バレンボイム ベルリン02 第1幕
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ダニエル・バレンボイム指揮 ベルリン国立歌劇場管弦楽団・合唱団
ドーリス・デリエ演出  2002年9月1日 2003年2月1日0:45~放映

フィオルディリージ======ドロテア・レシュマン
ドラベルラ==========カタリーナ・カンマーローアー
グリエルモ==========ハンノ・ミュラー・ブラッハマン
フェルランド=========ウェルナー・ギュラ
デスピーナ==========ダニエラ・ブルエラ
ドン・アルフォンソ======ロマン・トレケル


 何度も言うように、「コジ・ファン・トゥッテ」というオペラは、実演の機会が少ない割には、レコード、ビデオの優れた製品が多く出ている。この演出も、非常に楽しめる。

 ベルリン国立歌劇場での序曲の演奏は、どういうわけか、お客の入っていない時の演奏が納められている。何らかの不都合があって、後で取り直しをしたのだろうか。序曲の間、リハーサルや打ち合わせ、舞台転換、ロビーで待つお客様などの、客席に着く所、ライブ感満載の映像が映し出される。

 第1幕の入りは、空港のカウンター。係の赤いユニフォームの女子がひときわ目立ち、奥上方には、ジャンボ機の写真。男声3人は、ごく普通のスーツ姿のビジネスマン。白黒ストライプの床。こっ、これは現代的で冷たそうな演出では!と危惧された。ワーグナーなんかでも、現代的スーツ姿の演出があるけど、そんなの止めてほしい。

 第1場の男声3曲が終わり、軽快なテンポで場面が変わる。床面の白黒布が奥に引かれ、背後の壁が手前に降りてきて、女声姉妹の部屋が現れる。床は緑で、この緑は、ピットの裏、指揮者の後ろ側まで続いている。テレビと電話が真っ赤で目立つ。2人の姉妹は、自分の彼氏を自慢するが、お互い相手の彼氏には関心がないようす。

 姉妹2人は、歌の途中に電話のダイヤルを何度も回したり(つながらない)、お酒を飲んだり、鏡を見たり、脇に消臭スプレーをかけたりとグダグダしている。いつものような貴族的な雰囲気は微塵もない。フィオルディリージはサリーちゃん風の髪型と衣装。ドラベルラは普通だが、衣装の白黒デザインが、ソファーのデザインとほとんど同じ。ほんのちょっと違うだけだが、同じ細かさの、同じ色。どういう意味だろうか?

 部屋の上の方は、書き割りの背景となっており、先ほどはジャンボ機があったが、今度は、となりのアパート群のような建物がある。出入り口は、真ん中奥と、左側キッチンにある。右側には車庫のようなものがあるが、(首を吊ったりするときに)建物の上に乗るだけで、他に使うようすはない。


 男声3人が登場するが、オープニングのスーツ姿のまま。今回の歌手たちの映像的見栄えは、かなり素晴らしい。ビヤ樽や鬼瓦のような、いかにもオペラ歌手という感じの歌手はいない。まあ、フェルランドのウェルナー・ギュラだけチョットだが。このごろのイタリアオペラでも、テノールのみ、大幅に見かけが悪くなっているのだが、どういうことなのだろう。今回も低音ほどスリム傾向になっている。

 男声3人が、チョット個性的な顔をしているのに対して、女声3人は、全く正統な(そんなものあるか?)美人歌手である。レシュマンがもう少し大人っぽかったら、申し分ない。ビデオ編集のここ数日では、マリン・ハルテリウスをよく見た。見栄えがする歌手って少ないんだな。





  


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[2011/06/06 18:51] | コジ・ファン・トゥッテ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
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