『コシ・ファン・トゥッテ』 バレンボイム ベルリン02 第1幕 その2
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 男たちが出征する場面で、アパートのあった背景に、[Cosi]と書かれたジャンボ機が映し出される。お別れに、フェランドは、ドラベルラの胸のジッパーを降ろし、左胸ブラに、ペンで書き込みをした。

 そして、ここでいよいよ、デスピーナの登場。懸念される、ちっちゃめ色黒とかじゃなくて、普通の人でよかった。ダニエラ・ブルエラは、ちょっとグレた、レシュマンより背が高い、普通の魅力的女の子(風?)。姉妹より美人そう、シンデレラか?

 取り残された女声2人は、枝桐バサミや、首つり用のひもを使い、死にたいのをアピールする。デスピーナは、「恋人に死なれて、死んだ女はいない!」「あの男たちが持っているものは、他の男だって持っています」「男はどれも同じで、値打ちなんてない!」という思い切った発言をする。この段階で、もう?、このオペラの主題ではないか。

 デスピーナにばれたらマズイなーと、アルフォンソが隠れて様子をうかがうときに、舞台手前を緑の1mぐらいの垣根を、自ら押しながら、小さくなって移動して来るところは、なんだか古典的な。「デスピーナ、用事があるんだ」「あなたのようなお年寄りが、若い娘に出来ることなど何もないわ」。なんてキツイ女だ。救いようがない!

 変奏した、男2人が入ってくる。普通はトルコ風の衣装のはずであるが、ここではアメリカンヒッピー風。デスピーナのおともだちがピッタリで、とてもお嬢さんにふさわしくない外見だ。これで気を引くのは無理だろう。

 男2人は、誘惑に走る。グリエルモが脱ぎだした。スーツの時は、ガリガリに痩せているのかと思ったら、「脱いだらすごいんです」と、カッコイイ体型だ。ズボンの方も脱ぎだしたら、フィオルディリージが、部屋の真ん中にスリット式のカーテンを引いて、自分たちが隠れる、が、当然、覗いてみる。


 第1幕フィナーレの前にある、フェランドのアリア。『フィガロ』第4幕のスザンナのアリアのように、ドタバタの間にある、静かで内省的な名曲。シュライアーとか、アライサで馴染んでいるが、今回の彼は、歌はいいが、見かけに難がある。

 このステージは、前方が緑の芝生のようになっているが、それがそのまま2mぐらいの幅で、オケピットをとりまいている。したがって、オケの回り、指揮者のバレンボイムの後ろでドタバタも出来るのである。お客だったら楽しそう。それでいきなり、姉妹が体にタオルを巻いて、そこに駆け込んできた。

 タオルを巻いているのは、お風呂とか着替えとかじゃなくて、海水浴場とかプールで、水着の上にタオルを巻いている状態を表しているようだ。サングラスもしているし、ビーチ風のイスにねころぶし。

 男2人が入ってきて、ポリタンクのガソリンを飲んで苦しむ。そして、姉妹2人がゴロゴロしていたイスに倒れる。これが、毒を飲んだということだ。

 デスピーナ医師は、今さら何をだが、トルコ風のターバンを巻いて、長い髭を付けている。黒縁メガネもかけていて、その前の状態よりも、何だかカッコイイ。端整な顔立ちがハッキリし、より美人に見える。ここでは、声はほとんど変えていない。ダニエラ・ブルエラって、いいなー。

 フィナーレは、キッチリ硬めの演奏ながら、いつものように盛り上がる。最近のバレンボイムは、厳しすぎるような気がする。以前は、もうちょっと自然体なモーツァルトをやっていたのではないか。


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[2011/06/07 18:16] | コジ・ファン・トゥッテ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
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