『タンホイザー』 ボダンツキー1936メト
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 ☆

 古ーい「タンホイザー」の録音をひとつ。
タンホイザーといえば、(トリスタンとかも)ラウリッツ・メルヒオールですが、あまり持っていません。ワルター/ウィーンの「ワルキューレ」第1幕、ほぼ同じメンバーの「ジークフリート」、それとオペラアリア集があります。

 この当時を体験した人の書いたものを読むと、その後のヴィントガッセンでも半人前、あとは歌手がいないようです。たしかウォルター・レッグも、リングを録音しないのは、テノールがいないからだと言っていました。

 私の実演経験からしても、女声では、すばらしい圧倒的な声の歌手が何人かいるのですが、男声ではライナー・ゴールドベルク(スパス・ヴェンコフもよかったかもしれない)だけです。

 フラグスタートの後は、いちおうニルソンがいるのですが、メルヒオールの後はヘンデン・テノールがいないのです。そして、オペラアリア集でのタンホイザーが非常によかったので、期待していたのですが、さすがにライブ、音が悪い。

 第1幕第2場のセリフ部分は確認する気にもならないが、その他を聴く限りでは、パリ版。たぶんヴァルターも歌っていない。ただ音質のせいで、追加された1幕、2幕のオケ部分の違和感は少ない。まあ、そんなことどうでもいい気分ということだ。

 3枚目のCDには、別の日録音の3曲が付録としてついているが、こっちのほうがよく聴こえる。昔のSPを再生しているような、針音いっぱいの音質だが、原盤の状態が違うのだろうか。

 さて歌の内容だが、メルヒオール良さは、非常にわかりにくい。単独で歌っているところでは立派な声のようにも聞こえる。ところが他の歌手と掛け合っているところでは、そうでもないのだ。どちらかというとフラグスタート、リスト、ティベットの方が、素晴らしく、声に力があるように思える。終幕に備えて声を抑えているのだろうか。

 もうちょっと時間をかけて聴いてみましょうか。

 
ニューヨーク・メトロポリタン歌劇場管弦楽団&合唱団 録音:1936年1月18日
指揮:アルトゥール・ボダンツキー

タンホイザー ラウリッツ・メルヒオール
領主ヘルマン エマニュエル・リスト
エリーザベト キルステン・フラグスタート
ヴォルフラム ローレンス・ティベット
ワルター ハンス・クレメンス
ハインリッヒ ジョルダーノ・パルトリニエッリ
ビテロルフ アーノルド・ガボール
ラインマル ジェームズ・ウォルフ
ヴェーヌス マーガレット・ハルステッド
牧童 エディタ・フライシャー
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テーマ:クラシック - ジャンル:音楽

[2011/07/25 20:53] | タンホイザー | トラックバック(0) | コメント(2) | page top
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コメント
山崎浩太郎氏も「クラシック・ヒストリカル108」で、このタンホイザーの時のメルヒオールはいまいち調子がよくないと評しているようですね。

実は私、ボダンツキーヲタにもかかわらず、このタンホイザーだけは未聴・・・。しかも改めて手に入れようと思ったらもう日本では手に入りそうにない。来週父がフランクフルトに行くのでそこで買ってきてもらおうと思っています。

ボダンツキーは指揮がすごいのでメルヒオールの調子が悪くても十分楽しめるのではないかと思っています
[2012/02/05 11:51] URL | 猫大好き #- [ 編集 ]
猫大好きさま、ありがとうございます
そういやあ、昨年ヤフオクで手に入れたものです。昨日から全曲聴き直しました。

残念ながら、「ボダンツキーは指揮がすごい」というのが、いまいちよくわかりません。悪くないとは思います。恐らく、今までの経験からすると、メトのオケが好きではないのかもしれません。

しかし、全体的には、とっても良くて感動しました。もうちょっと、詳しくリポートしたいところです。
[2012/02/06 11:59] URL | にけ #- [ 編集 ]
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