日本人は生きていない。
日本人生きていない

☆ 天山南路の草原


『嫌いなことから、人は学ぶ 養老孟司』より

 「日本人は生きていない」。多くの外国人のインテリがそう評するのである。
その意味が日本人にはなかなか通じない。

 宮崎はアニメで、加藤は歌である。私は何かを書く。それぞれの表現は、生きることの結果であって、表現自体が人生なのではない。人生が表現を豊にするのである。

 純文学になんだか力がないとすれば、根本はそこではないか。書くことは大切かもしれないが、それは生きることの結果である。

 「日本人は生きていない」という言葉を紹介してから、間もなく自殺が増えた。一年で、一万人ほど増えたのである。経済的な原因が大きいというが、それならインドや中国は自殺者だらけのはずである。でも、見方を変えれば、生きることを忘れた社会に、自殺者が増えても何の不思議もない。

 昨日は、小学校の先生方に話をする機会があった。ブランコで事故が起こるから、小学校からブランコは撤去したという話である。半死人はそういうことを考えて、実行する。

 ラオスでは、私が虫を採りながら通りすぎた後で、後から来た連中が巨大な毒蛇を見つけた。私は虫にしか関心が向いていなかったので、ヘビにはまったく気づかなかった。たぶんヘビもそれがわかったのであろう。相手に害意があるかないか、それは動物の方がわかっているはずである。その意味での「人を見る目」は、動物の方が確かに違いないからである。自分に無関心だとわかっている大動物に、あえて危害を加えようとする小動物なんて、いるはずがないではないか。彼らはそんな暇な人生は送っていない。

 そう思えば、人生はいつも命がけで、小なりといえども、虫取りだって命がけである。それをひたすら安全第一にしてきたのは、私ではない。どうせ命がけなら、いやなことをするなんて、バカらしい。

 禁煙運動も結構だが、そこまで一生懸命になるような天下の大事か。炭酸ガス排出を止めなきゃというが、日本人が全員、腹を切って死んでしまっても、世界の排出量は5パーセントも減らない。なにかというと法律を作りたがる。




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[2011/10/23 17:32] | おすすめの本 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
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