■ めぐる季節に あなたを想う  12月の図書 ■
めぐる季節

☆ アルファマ リスボン


 例年、2週間ほど、山ごもり(のような人に会わない生活)をします。年賀状も書かず、初詣にも行かず、ジェダイの修行に明け暮れる毎日。といきたいところですが、断食も出来ず、どうも瞑想にも集中できません。
 テレビ見て、ブログなんか書いているせいか、ケーキばっかり食べているせいか、だれかのせいなのである。このよは、そういうふうになっているのである。


そこでおなじみ『暮らしの哲学 池田晶子』より

 今年の目標? そんなこと言ったっけ。
三日坊主。 そうじゃなかった人って、いますか。

 人が、「今年の目標」を持ちこたえたためしがないのは、「目標」が立派すぎるためではなくて、「今年」というのが不可能だからだと私は考えます。「今年」という観念が、最初から我々には不可能なんですよ。

 だって、考えてみて下さい。「今年」というのは、いったいどこに存在しますか。なるほどカレンダーや手帳の中には、「今年」は明らかに存在する。十二の月、もしくは三百六十五の日として、今年一年は存在していますよね。だけど、今存在しているどこに今年なんてものが存在しますかね。

 「今年」もしくは「一年」というのは、明らかに観念だということがわかります。そんなものは、観念の中にしか存在しないものであって、存在しているのは、やっぱり今もしくはせいぜい今日だけなんですね。今もしくは今日という存在の現実性の前には、一年なんてのはいかにも虚弱な構築物で、だから人は今年の目標に向かって頑張るなんて非現実的な態度に耐えられないんですよ。

 それでも人は、現実が現実のままズルズルと過ぎてゆくのにも耐えられない。それで、一年のうちの最初と最後の一週間以外は完全に忘れているような「今年」「来年」という観念を、性懲りもなく持ち出してくる。年が改まることにことよせて、自分も改まったような気分にやっぱりなりたくなるんですよね。そうして、暮れになれば「来年は」と盛り上がり、お正月には「今年こそ」と決意する。決意してみる。そしてまたすぐ忘れる。

 そうやって繰り返して、数十回もやってみれば、人生はおしまいになります。人生は、一年ではなくて日々の繰り返しだったわけです。決して成就されることのなかった「今年の目標」の数々、なんか我々のやっていることって、すごくたわいないですよね。

 ですから私は、ありもしない「一年」、観念でしかない「今年」なんてものよりも、確実に正確に巡ってくる「暦」、季節のこの正しい循環の方にこそ、よほど実在性を感じます。
 
 この季節、木々は菓を落とし、土は冷たく凍え、万物はそれぞれ自分の内に引きこもり、一切は動きを止めたかのようでいて、しかし冬至を極として、ものみな再びすこしずつ動き始めるのを感じることができます。冷たく内に引きこもるのは、内なる命を暖めているためだ。大気がキリキリと澄んだ元日の晴れた朝など、寒いは寒いですが、光は明らかに春を胎んでいる。お正月を「春」と言った古人の感性は正しいと思いますね。

 むしろ、そういう陽の新しさ、新たに起った陽光の喜ばしさをもって、「めでたい」と人は言ったのではないでしょうか。お正月は、農耕民族の再生儀礼であったからこそ、やっぱりそれは 「めでたい」ものなんですよ。

 現代の我々は、お正月も年中行事のひとつだくらいにしか思ってないから、そのおめでたさの淵源(えんげん)も見えなくなっている。逆に、世の中は毎日がお祭り騒ぎみたいなものだから、とくにお正月をお祭りとして寿(ことほ)ぐ理由もない。これは、我々が思っているよりも、かなり不幸なことではないかと私は思います。



★「ドン・ジョヴァンニ」ミラノスカラ座2011オープニング公演
★松本人志のすべらない話 No.10
★THE MANZAI 2011
欧州 美のロマン紀行 6カ国7美術館の旅
★★埼玉大学管弦楽団 第80回 定期演奏会

ブルックナー交響曲第8番 カラヤン
ブルックナー交響曲第8番 ヴァント01
ブルックナー交響曲第7番 カラヤン
ドヴォルザーク 交響曲第8番
はらいそ 細野晴臣
井上順 ゴールデン☆ベスト
For The Boys Bette Midler
Experience The Divine Bette Midler
The Essential Bob Dylan

ルパン三世 魔法のランプ Sweet Last Night TV
「タンホイザー」カラヤン・ライブ
「マイスタージンガー」ショルティ・ライブ
原宿フォーク・グラフィティ40 フォーライフ

「マイスタージンガー」 ヨッフム
ドヴォルザーク 交響曲第4・8番
ペールギュント組曲他 バーンスタイン
「タンホイザー」カラヤン・ライブ
「マイスタージンガー」ショルティ・ライブ
時代 中島みゆき
人生を語らず よしだたくろう
元気です よしだたくろう


兄小林秀雄との対話     高見沢潤子
老いの幸福論 吉本隆明
ダンマパダ 心とはどういうものか 松田慎也
美人の古典 山下景子
英語スピーキング科学的上達法 山田恒夫
井沢元彦の戦乱の日本史
そこからすべては始まるのだから 大震災を経て、今 香山リカ

50歳を超えても30代に見える生き方 南雲吉則
成功する人は缶コーヒーを飲まない 姫野友美
暮らしの哲学 池田晶子
残酷人生論 池田晶子
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アメリカ、中国、そして日本経済はこうなる 日下公人 三橋貴明

一人で海外! 行きたいときに行きたい場所へ 吉田 友和
週末海外! 仕事が忙しいあなたのための 吉田 友和
地球の歩き方 D15 中央アジア サマルカンド
地球の歩き方 A10 ローマ
英会話上達法 講談社現代新書 倉谷 直臣
壁 石井裕之
旅を耕す 内田州昭
みんな力 新井範子
世界一自由な脳の作り方 茂木健一郎
草食系男子の恋愛学 森岡 正博
50歳からの海外旅行術 鈴木 龍生
サバイバル時代の海外旅行術 高城 剛


  


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[2011/12/31 09:54] | 今月の図書 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
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