ブーリーの巨大カフェオレ
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☆ブーリーの珈琲店と巨大カップのお話である。


かつて外国へ行ったことがなかったとき、わたしはスパゲティを嫌いだと思っていた。
パスタというようなものではなくて、狭い範囲のスパゲティのことである。ところがイタリアに行ってみると、もはや4~5回行っている、どこでもスパゲティはおいしいのである。

 まれにパックツアーの昼食で出るスパゲティやピザには、ひどいものもあるが、それは国内格安ツアーなどを見ても分かるように、しょうがない例外だ。とにかく、嫌いだと思っていた、日本でいうところのナポリタンも、おいしいのである。これはいったいどういうことか?と不思議に思っていた。


 よしもとばななの本にエスプレッソのことが書いてあった。
「今や機械は日本中のどこにでもあるし、十年前はほとんどなかったからすばらしいことだけれど、おいしいいれかたをしている店は本当に少ないんです」「なぜなら、機械で入れるための豆と、エスプレッソ用のポットで入れるときの豆は厳密に言うと、挽き方が違うんです」はじめは「うむむ、本場は苦い」などと思っていたのに、やがて向こうにいるとき午後になって一杯のエスプレッソを飲むと、何かが切り替わるようになってきた。あの気持ちは他の飲み物では絶対に感じられない。と。
恐らく、こんな事情が、いろいろな文化にあるのだろう。

 
 確か2回目のヨーロッパ旅行で、スペインの田舎に行ったときのこと。バール休憩時間に、添乗員とガイドがエスプレッソらしいものを飲んでいた。あれはパリで見た、たしかに小さめのエスプレッソに違いない。直径4㎝×高さ8㎝のちいさなカップだもの。

 私も真似をした(つもりで)、エスプレッソを頼んだ。田舎だから100円ぐらいだった。カウンターに出てきたのは、先ほどと同じサイズのカップだった。だが、中身が入っていない。(ように見えた。)手に持ってみると、コーヒーらしいものがカップの半分以下しか入っていない。これがっ! エスプレッソかーっっ!

 てことは、先ほど添乗員とガイドが飲んでいたエスプレッソらしいものが、たぶん普通のコーヒーなのだ。その後の様子を見ると、カフェオレのようなものになってやっと、日本の小さなコーヒーカップになるようで、つまり予想以上に小さかったのだ。

 一昨年、アイスランド噴火でロンドンに長期滞在したとき疎開したイギリスの田舎町でのこと。地元では一度も入ったことのない何とかバックスという有名チェーン店に入った。知っているものがなにもない場所の不安から、普段は絶対入らないカフェに入ったのだ。

 確か200円ほど出して、普通サイズのカフェラテ(イギリスだがカフェミルクという表示ではなかったはず)を頼んだ。そういやあ英国、ココアのことは、チョッコレートとなっている。

 とにかく、金額からしても、この地方にはめずらしい小柄な日本人からしても、大きくないサイズのカフェラテを頼んだのだ。しばらくして出てきたのは、日本でもどこでも見たことがない巨大サイズのカップだった。ビールジョッキの上を短くしたような信じられないサイズだ。

 あれっ、先にお金は払っているよね? あとで、金額が違ってましたと、追加料金を取られないよね。こりゃ、600円ぐらいするのじゃあ? お店の人、絶対間違ってるよ!とかいろいろ考えて落ち着かないったらありゃしない。イギリスは、アメリカと同じ民族だ。大ざっぱなのに違いない。

 お店の人が、気づかないうちに、そそくさと大量のカフェラテを飲んだ。普段、牛乳というものは飲まないので、いや飲んでいたとしても、こんなには飲まないので、気持ち悪くなった。最後の方は、コーヒーの味なんか全く感じなかった。

 それにしても、期待しているモノが出てこないのが南蛮世界である。アングロ=サクソン北蛮はもっと野暮。明らかにアメリカ合衆国はヘンな国だけど、日本人もやっぱり変わり者なのか?。
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テーマ:ヨーロッパ - ジャンル:海外情報

[2012/02/16 18:20] | カルトン | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
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