■ 私たちの魂とともに連れ添って歩んでくれる演奏。  6月の図書 ■
宇野編集長



宇野功芳編集長の本 没後50年記念 ブルーノ・ワルター ・・・ 音楽之友社(ONTOMO MOOK)より

 有名な、吉田秀和を除けば、そうとう有名な音楽評論家であるところの宇野功芳さんの本です。本の最初に、青年時代にワルターに送ったファンレターとその返事が載っている。それも、ワルターから来た文書全てを載せている。

 ブルーノ・ワルターという指揮者。モーツァルト・ファンだったら、一番好きな指揮者に押す人がいてもおかしくないが、一般的にはどうであろうか。フルトヴェングラーやトスカニーニ、カラヤンやベーム人気に、ひどく劣る知名度ではないのか。(ベームもワルターに近づいてきていると思う。)そもそもここにあげた、フルトヴェングラー以外の指揮者は、オペラを聴かないと本領が発揮されていないと思われる。管弦楽曲しか聴かない人は、そもそもワルターなんて知らないのではないか。

 ワルターの芸風が、ウィーンフィルやアメリカを始めとする各国のオーケストラでずいぶん違う点を指摘した宇野に対する返事が、とても興味深い。

 『私自身としては、なぜある時にはテンポを速く取り、ある時には遅く取るのか、なぜ自分の表現が演奏ごとに変わるのか、そういったことはわかりません。私は合理的に音楽に向かうことはありません。自分がした演奏について合理的に説明することなど考えつきません。私が音楽を演奏する唯一の道は、演奏のたびごとに作曲家の意図に可能な限り近づくということです。全ての演奏においては自発性というものが不可欠ですが、それは演奏ごとになぜ違いが生じるかについての説明に十分なりうるでしょう。このような差異を感知するあなたの感受性は大変に信頼できるものではありましょうが、その差異は、作品の根本的な意図や、知識の許容範囲の外に出てしまうほど過激なものではないはずだと、私は思っています。』


 他にいろいろな音楽関係者などのワルターに対する文章が載っている。その中で気になったのは、版画家である佐野洋司さんの「彼岸の音楽」という文。

『人は生きているといろいろな目にあう。』
『しかし一方で、別世界には連れて行ってくれないけれども、ぼろぼろの自分に寄り添って、一体となり、渇ききった心の中に、暖かいものを呼び起こす音楽がある。ブルーノ・ワルターだ。』

『人は本来孤独である。一人で生まれ一人で死んでいく。その孤独故に人は人を求める。だが人はまた、それぞれに「心のとげ」を持っている。微笑んでうっかり近づきすぎるととげにやられる。永遠に融合は出来ない存在である。』

『私たちの人間が本来持っているかけがいのない魂、その在りようの追求、そのものだ。』

『ワルターの音楽芸術。それは実生活で私たちの魂とともに連れ添って歩んでくれる、彼岸の音楽だ。』

宇野功芳編集長の本 没後50年記念 ブルーノ・ワルター (ONTOMO MOOK)
ムック 宇野功芳編集長の本 音から音楽へ (Ontomo mook)



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