「ドン・ジョヴァンニ」HL レーヴライン指揮 ベルリンRSO63
ハンス・レーヴライン



 以前 ライトナー指揮『フィガロの結婚』で採り上げた。そこで書いたのを再び。
[ドイツ語歌唱によるオペラ・ハイライト・シリーズ]
 「ドイツ・グラモフォンで豪華歌手陣を起用し、録音されたドイツ語によるオペラ・ハイライト集をリリース!! 」
 全曲盤からの抜粋ではなく、始めっからハイライト盤として企画されたものらしい。しかも、ドイツ語で。シリーズとあるから他にも似たようなものがあるのだろうが、とんと知らない。

 とんと知らなかったのであるが、今回、2枚目が手に入ったのだ。フィガロでは、ドイツ語版はよくあって、もう5~6枚聴いているはずだ。しかし、「ドン・ジョヴァンニ」では初めて(だと思う)。


ハンス・レーヴライン指揮 ベルリン放送交響楽団 1963年2月

ドン・ジョヴァンニ……ディートリヒ・フィッシャー・ディースカウ
ドンナ・アンナ……クレア・ワトソン
ドン・オッターヴィオ……エルンスト・ヘフリガー
ドンナ・エルヴィラ……★イレーヌ・サレムカ
レポレロ……ワルター・ベリー
ツェルリーナ……リタ・シュトライヒ


 ドイツ語であるし、ハイライト盤だけといのも他にないが、ライトナー指揮ベルリンフィルと比べても、知らない指揮者だし。なんとなく手を抜いている感じがする。 オケに関しては、今まで採り上げた中で、最も見劣りがする…ような気がする。

 ような気がする、というのもいいかげんな意見だが、(3回聴いたけど)ようするにまともに聴く気にならないのだ。フィガロと違って、ドイツ語に違和感ありありなのだ。特にツェルリーナの薬屋の歌。せっかくリタ・シュトライヒを使いながら、全然雰囲気が出ていない。

 フィッシャー・ディースカウは、この前後に同じDGで、フリッチャイとベームの全曲盤に参加しているから、間違いないかと思いきや、変だ。まあ、3曲歌っただけでは、気分が乗らないのだろうが、リートのような軽い歌い方だ。

 比較的気分がいいのが、ヘフリガーのドン・オッターヴィオとドンナ・エルヴィラのイレーヌ・サレムカ。サレムカって変な名前だが、とてもいい。アリア1曲に4重唱だけ。その第2幕のアリアは、普通の全曲盤の歌唱として十分な出来だ。

 しかもこの特別企画、全曲盤からの抜粋だったら、フィナーレや地獄落ちのようないい場面は、出し惜しみしてもいいと思う。しかしこれはハイライト盤だけなのだから、もうちょっと盛り込まないと物足りないぞ。
 
エルヴィラの第2幕のアリアがあって、最後がレポレロの「ああ、お許しください」という、短くて、あってもなくてもいいような曲。アンナのアリアもどこかのフィナーレも入っていない。なんか一人あたり2曲歌えばそれでいいみたいなハイライト盤だ。

 名歌手の飼い殺しみたいなレコーディング。もったいない。
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テーマ:クラシック - ジャンル:音楽

[2012/07/08 17:41] | ドン・ジョヴァンニ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
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