『ドン・ジョヴァンニ』 クイケン ラ・プティット・バンド1995
クイケン95



・歌劇『ドン・ジョヴァンニ』全曲
 ヴェルナー・ヴァン・メヘレン(ドン・ジョヴァンニ)
 フーブ・クレッセンス(レポレッロ)
 クリスティーナ・ヘーグマン(ドンナ・エルヴィラ)
 エレーナ・ヴィンク(ドンナ・アンナ)
 マルクス・シェーファー(ドン・オッターヴィオ)
 ナンシー・アージェンタ(ゼルリーナ)
 ナンコ・デ・ヴリエス(マゼット)
 ハリー・ヴァン・デル・カンプ(騎士長)
 カペラ・コンポステラーナ

 シギスヴァルト・クイケン指揮 ラ・プティット・バンド
  1995年10月20日 63:04+68:02+21:35 3CD


 古楽器での「ドン・ジョヴァンニ」です。エストマンの速くて変わった演奏とは違い、極めて真っ当なテンポです。では、つまらない演奏家というと、そうではありません。ホグウッドとシュレーダーの古楽器によるモーツァルト交響曲全集が出たときに感じたような、聴き応えのある自発性の感じられる演奏です。

 「ドン・ジョヴァンニ」は、ベートーベンの第九のように、普通の穏健な演奏では満足できません。ですからいまだにフルトヴェングラーやカラヤンのような、終始異常な緊張感に包まれた演奏が好まれるわけです。それとらとは全く違ったクイケンの演奏。今バレンボイム盤も聴いていますが、バレンボイムとかムーティとかは、ジャンボ鶴田のプロレスのようですな好演、といったものですかね。

 CDの収録が普通より前倒しになっており、3枚目のCDには、フィナーレだけ、たったの21分しか入っていない。

 楽器が違うと言うよりも、楽譜の読み方が違うようで、色々なところで速さとか間が違っている。でもエストマンほど違和感は感じない。金属的なストリングスやティンパニの強調は予想通り。序曲とか、フィナーレなどの盛り上がりは、現代オケのような重低音に不足するものの、十分満足できる。

 プラハ初演版での演奏のため、エルヴィラの最後のアリアはない。問題は歌手、というよりも伴奏部分も、要するにアリアなどの歌唱部分が、バロックオペラみたいで軽いのだ。スッキリ気持ちはいいのだが、もうちょっと情念を感じたい。ドーンと打ちのめされたい。でも、後味スッキリ、いい演奏です。


モーツァルト:歌劇「ドン・ジョバンニ」全曲クイケン


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テーマ:クラシック - ジャンル:音楽

[2012/07/13 21:11] | ドン・ジョヴァンニ | トラックバック(0) | コメント(1) | page top
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コメント
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